■ 「 KAMAKA 蘇生プロジェクト 」 Report 6 ( 恐怖の解体作業・・・ ) & NHK さんへのお礼
はじめに・・・ 昨日、NHK 室蘭放送局さん製作の北海道内向けの番組 「 つながる@きたカフェ 」 で、 DUA 紹介番組が無事に放送されました。
広~い北海道の津々浦々に・・・、山のあなたの空遠く・・・、電波に乗った DUA が飛んでいきました・・・
NHK 室蘭放送局の鶴羽ディレクターさんには厚く御礼申し上げます。
( ちなみに美人ディレクターである鶴羽さんのプロフィールは → ここから )
また NHK 室蘭放送局の田中放送部長様はじめスタッフの皆さまにも厚く御礼申し上げます。
( 田中部長さんはご転勤されたのかも・・・ )
さて、では本日のメインテーマです。
いよいよ覚悟を決め、禊ぎをして真新しい褌を締めて、神前に作業の無事を祈り、精神を統一するため印を結び・・・
という気持ちだけで・・・
特に何もせずに、取りあえず意気込みと緊張感を持って、おもむろにカッターを取り出しました。
ボディに残っている 4 弦側のバック板を取り外すことにしました。
わずか 6 ~ 7 cm ほどが接着剤でかろうじて残っています。
これを外さないと真っ二つになっているバック板の修理ができません。
ウクレレにカッターが突き刺さる衝撃の画像です・・・
もう、後には戻れません・・・
「 絶対に蘇らせるんだ ! 」 という意気込みがないと、私にはこんなことはできません・・・もうしたくない・・・
完全にバック板が外されて、内臓が丸見え・・・
って、当然、中は空っぽでしたが・・・
テイル側のブロックです。
そして、ネックブロック
と、これを見て 「 ??? あれれっ ??? 」
カマカのネックは、ボディのブロックにホゾ穴を切って、そこにネック側のホゾをピタリと嵌めている構造です。
これは現行のカマカも同様の造りになっています。
ところが・・・
ブロックに切られているホゾ穴が右、つまり 4 弦側にかなり寄っています。
おまけに、ホゾ穴を覗いてみると
ホゾ自体がかなり短い感じ・・・
「 なんやろ? 」 ・・・
いろいろ、ためつすがめつして、ハタと気が付きました。
先日、紹介したヒールの様子
なるほど・・・
ボディにネックをジョイントしようとしたら、このヒールの歪みがホゾの位置に影響して、ネックのセンターがボディのセンターと一致しない・・・
あんれまぁ~ こりゃアカンわなぁ~
んじゃ、しょうがないなぁ~ ブロックのホゾ穴をずらしゃいいさなぁ~
と、これを組み立てた当時のカマカの職人さんが思い付いたわけです。
細かいことには気にしないハワイアンである職人さん・・・
ナイス発想 ! と、拍手を送りたくなります・・・(笑)
でも・・・さぞや大変だったでしょうに・・・
と、カマカの職人さんの苦労を感じずにはいられない感動の結末でした。
40 年も昔のハワイ製ウクレレを日本のような感覚で、とやかく言うのも・・・野暮でしょう・・・
でも・・・よもや・・・この Ukulele ・・・
カマカの工房併設のショップでしか売られていないという 「 あのカマカ 」 なのかな・・・まさか・・・
もう本当にワクワクしっぱなしのプロジェクトです。
取りあえず、バック板の解体作業は無事完了・・・
やれやれ・・・まずはホッと一息・・・
しかし・・・正念場は・・・・・これからです・・・