■ 「 KAMAKA 蘇生プロジェクト 」 Report 7 ( バック板復元作業・その 1 )
先週はいろいろなドタバタの中でも、キッチリと作業しました・・・ 一気に紹介しましょう !
工作室と化したレッスンルーム・・・
そこで手順をあれこれ考えてます
脇には使用する材や工具があれこれ・・・
悩んだ末に、まずは 「 バック板 」 を先に手掛けることに決定
補修に使用する材も寸法を決めて切り出しました
中央の白いボトルは、今回の作業のために取り寄せた Made in USA の木工用接着剤 「 タイト・ボンド 」
ギターやウクレレの製造や修理の現場では有名な接着剤です
アメリカの製品って、何故こんなに過度に 「 たっぷり 」 なんだろう?・・・
本当は完全に割れたバック板を一気にと行きたいところですが・・・
ブレイジング ( 力木 ) が失われていたので、それをホゾ穴に一発でピタリ・・・
は、自信がなさすぎるので、位置決め修正可能な方法として片方ずつブレイジングを接着することにしました
まずは 4 弦側のバック板にブレイジングを接着する作業。
何度も何度も位置を確認して、入魂の罫書を一筋 ( 大げさですが・・・)
いよいよ組立作業が始まりました。
タイトボンドを塗ってクランプで固定
本当は、これとて、かなり 「 博打 」 のような方法です・・・
表面側も当て板をしてクランピングしています
ちなみち、使用材は適当なコア材が手に入らないので、やむなく 「 檜 」 を使いました。
( チョットしたコア材を買おうと思ったら、数万円もします・・・驚 )
このブレイジングは、ほのかにヒノキチオールの良い匂いがします(笑)
ブレイジング自体は同僚の Mr. Kimoto にホゾ穴に合わせて加工してもらいました。
いろいろ工具を取り揃えているし、さすがに手際がよくてうらやましい。
40 分ほどクランピングしたあと、 24 時間でガッチリと硬化します。
続く・・・