■ 「 KAMAKA 蘇生プロジェクト 」 Report 9 ( バック板復元作業・その 3 )
バック板のブレイジングの接着と調整は四日がかりで完了。 といっても、平日は夜しか作業できないので、総時間はさほどでもないでしょう。
むしろ、
ボンドの完全硬化時間が 24 時間なので、そちらの時間が圧倒的に長い・・・
果報は寝て待て・・・
ボディ側のホゾ穴との整合のため、ブレイジングの切削も、ほんのチョッピリの調整で無事終了。
しかし・・・
これだけでは、完成とはなりません・・・
完全にまっぷたつのバック板がブレイジングでつながっているだけなので、
これをボディに接着しても、早晩、再分解の憂き目にあうでしょう・・・
本当は、小さなスタンダードサイズのウクレレには向かないのかもしれませんが、やむなく、テナーサイズのようにバック板センターに補強材を貼ることにしました。
まずはテイル側のブロック前に 1 枚
材をサンドペーパーで 「 カマボコ型 」に削っています。
自分の指まで削ってしまい、一瞬どっきり・・・
厚さ最大で、わずかに 1.8 mm
本当はもう少し薄くしたかったのですが、手作業ではこれが精一杯でした・・・
ボンドを塗布してクランピング
クランプがしっかり食っています。
表面側はまた当て板で保護します
次にヘッド側も同じくカマボコ型にした材を接着
こちらは、隙間からボンドがにじみ出てくる恐れがあったので、表面の当て板は隙間を避けるため二枚の板を平行にセットしてクランピング
これが硬化したら、バック板の整形は完了。
続く・・・