■ 「 KAMAKA 蘇生プロジェクト 」 Report 17 ( ストリング・インストール )
いよいよ新しいストリングを張ります・・・ 普段のストリング交換は造作もなくこなしますが、今回ばかりは 40 年以上前に、初めてギターのストリングを張り替えたときのような緊張感でいっぱい・・・・
そりゃそうでしょう・・・・
バラバラになっていたウクレレを自分の手で元に戻して、それにストリングのテンションで大きな負荷をかけようとしているわけですから・・・
はい、以前、解説したストリングの端のはこのとおり 「 8 」 の字にしましょう。
スリットに引っ掛けるタイプのブリッジの場合、 1 ・ 2 ・ 4 弦の処理はこれが " 基本 ” 。 3 弦は玉結びでも可。
各ストリングをセットしてチューニングを開始します。
ドキドキ・・・ハラハラ・・・・ドキドキ・・・・
でもチューニングが始まると、何故か心が落ち着き始めました。
もう、ウクレレよりも音色の方に気持ちが移ったんでしょう・・・。
ゆっくり慎重にチューニングしましたが、どうしても 3 弦 = C が押弦の際に、 2 フレット以上の全てのフレットで音が ♯ してしまいます・・・
押弦の位置や力加減を変えても、チューナーの針は全て # 。
これはウクレレにとって特に珍しいことではありません。
やむなく、少し高めの弦高を下げるため、ナットファイルでほんのチョッピリだけナットの 3 弦コースを削って 「 かなり改善 」 。
あまり削りすぎると、ビビりの原因になり、そうなるとナットを作り直すという 「 大ごと 」 になるので、 「 かなり改善 」 で妥協しました。
自分のウクレレなら、もっとガシガシ削ったでしょうが、預かりものなので無茶するわけにはいきません。
40 年前のカマカと、現行のカマカのヘッド
横顔の比較。どちらもハワイアン・コアの木目が美しい・・・
正面から
サイズは、ふた回り違いますが、かたや 40 歳、こなた生後 10 ヶ月。
カマカ・パイナップルの圧倒的な風格を感じます。
女房の Pineapples とも記念撮影。 左が Zephyr 。 右が aNueNue 。
Zephyr は英語で 「 そよ風 」 。 aNueNue はハワイ語で 「 虹 」 。
KAMAKA はボディが少し小ぶりですね。
まずは、ストリングのインストールもなんとか無事に終了・・・
さて、では・・・・
少しストリングを落ち着かせてから、 DUA Ukulele Hospital を退院して、オーナーに引き渡すスケジュールを調整しますか・・・
その前に・・・
せっかくの機会ですから、この経験を今後に生かすためにも、明日以降、少し今回の経緯を総括してみたいと思います。
とうたん、とうとうやったニャ~
しょのカマカの演奏・・・聴いてみたいニャ~