●工作レシピ No.3 藍の生葉染め/伊達市室蘭市を含む西胆振のポータルサイトむしゃなび
◆ ●工作レシピ No.3 藍の生葉染め ◆
掲載日:2014.10.15
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<工作レシピもくじ No,1〜>
タデアイの生葉、伊達市の花屋さん「青葉」でプレゼント中。先着順。
問い合せ:青葉 0142 -21 -1112(プレゼント開始10月15日)
染色用の「タデアイ」の生の葉を使った染め物です。
生葉で青く染まるのはシルクで、明るい青色〜水色に染まります。
媒染(薬品類)は必要なし。葉と水だけで染め物ができます♪
上の写真は、
手前の左3枚は、一番絞り汁で染めたもの。
次の2枚は染め終わった後の汁と残りカスをもう一度絞って染めたもの。
奥の1枚は、漉し布として使った綿(さらし)布。
タデアイは、春に種をまいて育てると8月には利用することができます。
(下記参照)
タデアイの生葉 90グラム
シルクの布地 30グラム(生葉の約3分の1)
冷水 約2リットル〜適量
道具:
ミキサー(又は包丁など)
漉し布 (さらしや目の細かい洗濯ネットなど)
ゴム手袋(素手でも害はありません、染まるだけです)
洗面器、たらいなどの大きめの器
1、タデアイの葉を茎から外します。葉の分量を計ります。
(バケツ1個に差した大束で、葉は約90グラムありました)
2、葉の分量の3分の1の分量のシルク(絹)布を用意し、模様をつけたい場合はひもで縛るなどの加工をしておきます。縛った部分は染まらずに地色のまま残ります。
3、葉をミキサーで細かく砕きます。ミキサーが回る程度に冷水を足しながら青汁のようになるまで粉砕します。泡がたち、少しねばりが出ます。
ミキサーがない場合は、みじん切りにして、冷水を加えてよく揉みます。
4、砕いたものをさらしなどを使って漉します。ぎゅっとしぼって汁を出します。
5、用意しておいたシルク布を軽く水で洗って絞り、タデアイのしぼり汁に入れ、もみもみ、わしゃわしゃ、布と汁を馴染ませるように10分〜20分ほど揉み込みます。
タデアイの汁は、空気に触れて酸化することで青い成分(インディゴ)に変化、定着します。布と一緒に染め汁もどんどん色が濃くなっていきますが、30分以上時間が経つと水の中で酸化が終わってしまうため汁は濃い色でも布は青く染まらなくなります。
6、染め汁から取り出し、絞って、天日と風(空気)に当てます。
7、色が出て乾いてきたら、水ですすぎ洗いをして出来上がり。
ここで使ったタデアイは、5月中旬に種を蒔いて育て、
8月16日に収穫したものです。
実は私、藍染めの染料になるアイは、
そこらへんに生えているものだと思っていたのですが、あれはイヌタデで、
染料になるものとはベツモノだということを、この春初めて知りました。
驚いた拍子に「育ててみたい、そして染めてみたい」という思いが膨らみました。
そこで種をインターネットで探し、サカタのタネの「タデアイ」を入手。
この植物、肥沃な土を好むそうですが、どこでも育てられるそうで、
私のところで手間もかけずにすくすく育ってくれました。
腐葉土がたくさん入った場所では大きな葉がつきました。
タデアイは水分が好きだそうで、水持ちのいい土だとたくましく育つようです。
茎を地面から10センチほど残して刈り取れば、フシから新芽が出て、
冬が来る前にもう一度収穫できるそうです。
秋には赤いつぶつぶの花がつき、種が採れます。
長雨の後、ふと見ると、茎から赤い根っこがもしゃもしゃ出てました。
<参考>
アイ(タデアイ、藍、学名 Persicaria tinctoria):
タデ科イヌタデ属の一年生植物。紀元前より世界各地で青色の染料として重用されていた。
外形はイヌタデによく似ているが、アイは葉を傷つけると傷口が藍色になる。茎は高さ60〜90cm。原産地はインディゴの名の通りインドであるとされる。葉は藍色色素の原料となる他、乾燥させて、解熱、殺菌の漢方薬としても用いられる。
染色には生葉染め、乾燥葉染め、すくも染めがある。
ーうしゃうしゃ工作隊員・Mー
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※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2014年)
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