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[2013.05.20]
■洞爺湖フルマラソン、文句なしの完敗
 
昨日の洞爺湖フルマラソンを、ひと言でまとめると明らかに 
 
 
”完敗”です。 
 
 
このブログで、私なりに事前の考えを紹介していましたが、過去ハーフマラソンを5回完走し、直近の2回はいずれも1時間43分、1時間42分と自己ベストを立て続けに更新。 
 
 
この結果に手応えを感じ、ついつい調子に乗っていた部分、また5月に入り、14日(火)まで入念に90キロも走り込んでいました。これは自分なりにも真面目に取り組んだ量だと思っていました。 
 
 
つまりペースさえ落とせば、必ず42.195の世界に辿り着けると確信していました。 
 
 
スタートでは、流石に5000人以上の中に埋もれてしまいタイムは1分30秒以上もロス、しかも自分のGPSでは150メートル以上、スタート地点と誤差がでてしまっている。虻田高校吹奏楽の生徒さんの演奏にどうしてもテンションはお決まりのハイ状態。 
 
 
それでも前半はコンスタントに、1キロ1キロとにかく気持ちを抑えることに専念、予定どおり5分40秒から50秒のペースをいったりきたり、実に快調なペースでマラソンを楽しむ絶頂にいたかもしれません。その後の地獄の世界をまるで予測することが不可能なぐらい、絶景の湖畔通り、穏やかな風、快適過ぎる気温、ほどよいサッパリとした汗。 
 
 
10キロで丁度、1時間のタイム。 
 
 
コースは、ややアップダウンの地形に入っていきますがそれでも体力やメンタル面はまるで問題なし。前を走る細身で、髪の長いサングラス女性が自分のペースとピタッと合ってしまう。14キロあたり、左膝にほんの少し、誰にも気づかれない程度、いや自分でも認めたくない僅かな違和感に気づきました。 
 
 
そう言えば、過去のハーフマラソンを完走した後すべて、膝には衝撃・傷みを感じつつゴールしていた。「臭いものに蓋をする」ではないですが思い出したくないことを思い出してしまう。 
 
 
 
とにかくペースを落とすことでしか、膝の傷みを抑える方法はないはず。残念ながらこのあたりで既にキロ6分ペースにみるみる落ちていきます。14キロあたりで一度、軽く給水を摂ったのですが、その後18キロあたりの給水をパスしてしまったのが大きなミステイク。 
 
 
 
23キロ、2時間20分あたりだったか、この当たりから財田のキツイ山道を上がっていく。途中でいよいよ左膝の傷みが極度に悪化。痛みがどんどん増していく一方で、次の給水でジックリ休めさえすれば・・・。そんな楽観的な思いとは逆に今度は給水がなかなか登場してくれない。もちろん事前の下調べがなかったのも自分の傲りから。 
 
 
 
マラソン本番で給水をこんなに欲しがる自分ははじめての経験。どこか体がいつもと違う雰囲気になりつつある現実を認めざるを得ない。 
 
 
 
ついにここではじめて歩くことを決意し、私のマラソン大会、参加史上初の出来事にメンタル面でもどんどん追い込まれる。山の上の折り返し25キロを過ぎるまで、さらにもう一度耐えられなくなり歩行。次に、もし止まるときがあればリタイヤも頭に入れておくことにした。 
 
 
ふと周りの光景を冷静に見てみると、さっきまでとは明らかに様変わりしていることに気づく。かなりの確率で私と同様、歩いている人が増えていく。ストレッチをしている人も、座り込んで動けなくなっている人もいます。ハーフマラソンの経験ではあり得ない光景が次々に増えていきます。本当にスポーツとは思えない激しい状況です。 
 
 
 
29キロあたりからは、私の周囲ではすでにマラソンを楽しむ世界から、耐え凌ぐ地獄ばかりの世界に変わっていきました。自分自身の2本足はどうあがいても前に進みません。走っているラップは7分40秒とか8分近くなり歩いているペースと同じ。路面脇で足が痙ってしまっているご高齢なおじさんに自衛隊の救護班が慌ただしくその現場に向かっていました。 
 
 
このあたりで自分なりに戦略の立て直しを決意 
 
 
「這ってでもゴールを目指す!」 
 
 
30キロ。生涯感じたことのない疲労度合いと極度の左膝傷み、もう自分の足でないぐらいの感覚、おそらく給水しても口のネバネバが解消されなかったので脱水症状も起きていたと思う。前を走る人も急に止まり出すので、進路変更すら簡単にできない自分にイライラする。300メートルほど歩いては、1.5キロをまた走る、このパターンを繰り返すことに頭を切り替えました。走りながら鬼の形相で歯を食いしばる自分の顔も確かめたかった。 
 
 
 
奇跡と感じた私の唯一のランナーズハイは、32キロから35キロのたった3キロで終了。奇跡的に、一瞬膝の痛みが消えたような感覚でした。 
 
 
 
その後はまた小刻みな距離と激しい傷みとの繰り返し。グリーンステイ洞爺湖あたりでは、湖から吹き上げる風が思った以上に寒く感じ、想像以上に冷えるマラソン経験も追い打ち。走っているようで、歩いているようなペース、だから体が温まる中途半端な汗が返って冷え込む要因を増幅させていたのでしょうか? 
 
 
35キロ、とにかく早くゴールと思っても残り7キロとかあり得ない過酷な距離が残っているし、嫁には「4時間で戻れるかも」と豪語しておきながら、この時点でのかすかな記憶で、ランニング時計が4時間を過ぎていたと思う。 
 
 
辛く、寒く、痛く、足が上がらず、悲しく、虚しく、そして出口の見えないゴール。 
 
 
 
絶望感がもうボロボロの自分とマラソンという素晴らしいスポーツの絆すら消え失せそうだった。周回偵察らしきバイクのライダーさんも大切な関係者の方なのに、前を過ぎていくその排気ガスがやたら気になりイライラ感は増長するばかり。 
 
 
 
36キロあたり、エアーサロンパスを吹き付けられる救護所に止まり、自分で膝の応急手当を試みたのですが、すべての缶の中身が使い切られていて空っぽ。ふんだり蹴ったり何もかも絶望的な坂を転げ落ちる心境。 
 
 
 
300メートル歩行の作戦も、たった一度だけ止まる時の軽い衝撃ですら激痛と化していく。明日の仕事もさすがに影響があるかも、もしかして入院するなんてことも頭をよぎる。 
 
 
「シャレにならない」 
 
 
 
湖畔通りを抜けてやっと国道に登場し40キロ地点。ここからあと2キロちょっと、ある意味、自分との戦いがいよいよ本格的になる。 
 
 
 
国道にでるとさらにまた風が強く吹き出す。寒く感じる自分に原因があるのか、それとも本当に風が冷たかったのか、冷静に区別すらできない。走る場所はこの時点で歩道しかない狭い狭い道幅。 
 
 
前後のランナーに迷惑をかけれないので止まるタイミングがより難しくなる。足下に落ちている小さな石ころも目立つ。誤って踏みつけるとむくんでいる足に激痛が走る。 
 
 
もう足は引きずっていると言った方が正確かもしれない。まったく前に進む感覚を失ってから10キロ近く辿った究極の最後は、もう痛みも何も残っていない倒れそうな朦朧とした感覚だけ。 
 
 
自分ではほんの僅かでも走っていた感覚だったのに、急ぎ足の人にあえなく抜かれている究極のスピード。 
 
 
こんなにフルマラソンが、過酷で、壮絶な、ある意味、人のやる次元を超えたスポーツだったことをまざまざと知らされました。21キロのハーフマラソンまではタイムを競う面白い話題であっても、フルマラソンは人としての全てを出し切っても体全体に不確実な出来事が起きすぎる世界です。 
 
 
 
這ってでも辿り着いたゴール・・・・。 
 
 
 
4時間51分。こんなに完敗だった自分を認めるのもそう悪くないかも。 
 
 
 
グダグダのゴール、かなり格好の悪いゴール、おそらく嫁は私の4時間という事前予測をあてにし、その20分前ぐらいからゴール会場で待っていたと思う。つまり合計1時間10分ほどつまらない場所で延々と待たせてしまったことを心底、反省してしまう。こんなにメタメタに叩きのめされた自分のマラソン。 
 
 
 
ゴールした後すぐにシューズに付いていた計測チップを取り外すよう指示をされても、激痛の膝に耐えられず、座ってシューズのヒモまで手が届かない。女性スタッフの方に、私は座らないままチップを外してもらった。 
 
 
 
 
 
文化センターに預けていた荷物を取り、山の上に止めた駐車場Bに向かうシャトルバス。その時点でかなりの睡魔に襲われ、生まれたはじめて体の力が何も残っていない自分に気づく。 
 
 
 
フルマラソンを甘く考えたことに反省してばかりです。応援してくれた全ての皆様に深く感謝しています。大会関係者、役員の皆様、お手伝いの皆様に、ただただ深く感謝してます。 
 
 
 
私にとって、忘れられない1日の出来事でした。ダラダラと思いつくままに書いた文章に何卒ご容赦下さい。 
 
 
 
 
 
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▼コメント(1)
名前:reijin   2013.05.25 11:34:43
私もまったく同じ経験しました。ご苦労さんです。m(__)m 

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