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[2013.05.07]
■一人の時間とちっちゃな手
気づくと、一人でいることが増えてきました。 
 
いままでは、いつもそばに子どもがいて、手をつなぎながら、とか抱っこをしながらすべてをしていました。 
 



お散歩するときも。 
炒め物をするときも、掃除機をかけるときも。 
お客さまが来て、玄関に出ていくときも、お茶を入れるときも。 
クッキーを作るときも、ケーキを焼くときも。 
 
だからいつも、ゆっくりペース、とぎれとぎれ。 
このブログを書くのも、だいたいいつも何度か中断します。 
 
けんかの仲裁をしたり、宿題を見たり。トイレに一緒に行ったり、お風呂の温度を確かめに行ったり。これみてーと言われたり、どうやってかくのーと聞かれたり。 
 
きのうの朝は、雪に埋めておいた人参の選別作業をしました。 
いたんだ部分や、頭からのびはじめてきた薄い緑の芽をナイフで切っていきます。 
しとしと雨の音と、「でーでーぽっぽぽー」という山鳩の声が聞こえました。 
それで初めて、あ、今ひとりなんだ、と気づきました。しっとり濡れた木々と、土の匂いがしみてきました。静かな春の空気を胸いっぱいに吸い込みました。 
 
今日は、ゲストハウスのお掃除に行きました。 
明日からウーファーさんが来るので準備です。 
ほんの数十メートルですが、まだ雪のある敷地を行くのは結構歩きにくいです。それでも、一人なのでいつもより少しだけ早くたどり着きました。 
道々、ふきのとうの赤ちゃんを見つけました。 
川の水が増えて、雪が融け一本橋が渡りやすくなっていました。 
掃除機をかけて、ストーブの灰をきれいにして、布団カバーをして、薪を準備して。 
急いで戻ってきたつもりですが、30分はかかっていたでしょう。でも子どもたちは、楽しそうに遊んでいて、ほっとしました。 
 
これから、もっと、こんなひとりの時間が増えてくるのでしょう。 
わたしの手をぎゅっとにぎって離さない小さな手。 
やわらかく、まあるいほっぺ。 
やさしく高い声。 
 
いつまでもそばにおいておきたいような。 
一人が、ちょっぴりうれしいような。 
 
複雑な今日この頃です。 
 
 
 
今日は、ゴールデンウイークの疲れが出たのか、朝からずっと寒くて体が動きませんでした。だから、仕込みはなし。 
だけど、うちの畑の小麦を石うすで挽いて粉にして、明日の仕込の準備だけしました。 
 
ここまでするのに、春雪解け一番に麦をまき、 
 
暑い中草取りをし、 
 
刈り取って、 
 
干して、 
 
脱穀。朝から家族総出で作業です。子どもたちもお手伝い。 
 
 
さらにシートに広げて干して、(去年は母も手伝ってくれました) 
 
袋に詰め、 
 
冬中、家の中でごみやしなびたものを取り除く選別作業。 
 
それから、精米機で「磨き」をして、 
石うすで挽くのです。 
 
 
こうしてできた小麦の全粒粉を使って、クッキーやケーキを焼けること、誇りに思います。 
食べると体が喜び、心もホカホカしてくるのは、気のせいではないでしょう。 
 
材料から育てて、お菓子作り。 
森のケーキ屋おおきな木はこんなケーキ屋です。 
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森のケーキ屋おおきな木
森のケーキ屋 おおきな木
森のケーキ屋 おおきな木
ヨコハマ生まれの横浜育ち。大滝に最初に来たとき、自分の子どものころの風景と重なった。 
縁あってここに住み、つれあいと3人の子どもに恵まれ、好きなケーキ作り半分、畑半分の手作りの暮らしを続行中。 
安心素材を選んで、または自分たちで育て、小さな工房で受注生産。店舗はありませんが、ご注文のつど焼いて、全国へ発送しています。 
のんびり、日々の暮らしをつづっていきます。 
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