■つぶれたケーキ
スペシャルケーキのご注文を頂きました。 アナと雪の女王の「エルサ」のケーキ。
クリームは水色で、雪と氷のイメージで。とのことです。
お誕生日のスペシャルケーキ、こんな感じになりました。
まずクッキーを焼いて、さまざまな色でてアイシング。う~ん、エルサの顔は難しい。。。
その次に、生みたて卵でスポンジを焼く。
最後に、クリームを泡立てて、きれいな水色にしてデコレーション。
ホワイトチョコで雪の結晶の形に作って固めたものを飾って、完成!
スペシャルケーキは、出来上がるまでいつも2~4日間を要します。
それをていねいに梱包をして、郵便屋さんにお願いして、一安心。
ところが…です。
2日後の朝にお客様からお電話がありました。
ケーキが届いたが、つぶれている、とのこと。
段ボール箱が立てた状態で配達されたので、縦長のケーキなのかな?と思いながら開けたら、中身がつぶれていたとのことでした。ケーキとクリームは半分がぐっちゃり。雪の結晶のホワイトチョコもクリームに埋もれていたそう。
お話を聞きながら、体中から力が抜けました。
幸い、エルサのクッキーは状態は良かったとのことでしたが、当日の午後にお誕生日パーティーを控えていて、お友達もたくさんお迎えするとのこと。急いで、代わりのケーキを買いに走って下さるとのことでした。
とても心の広い方で、「味は美味しいはずだから、何とかみんなで頂きます」…と言って下さったのですが、ケーキは味はもちろん、見た目がとても大事なものです。お誕生者のお子さんも、お友達もつぶれたケーキを見たらあれ?と思ったに違いありません。
この大変な事態にまずお詫びをして、郵便局に電話をしました。
すると、調べますと言ってしばらく時間をおいてから連絡がありました。
今回は、全面的に配送の仕方のミスだったようで、平謝りでした。
お客様の方に、再度確認に行った配達員の方も、何度も謝ってくれていたようでした。
十数年、こんな形でケーキ屋をしていますが、配送中に破損があったのは、数度だけです。
そして、いづれも食べてしまってから「つぶれていたんですよ」と聞くことが多く、「もう食べてしまったので、仕方ない」とおっしゃられます。
あわてて郵便局に聞いてみても、その場で開いてみて、崩れているときしか保証できません、と言われるだけで保証も何もありませんでした。
今回、一生懸命作ったものが壊れてしまい、本当にがっかりしましたが、お客様からすぐに連絡いただけたため、郵便局との対応もスムーズにでき保証を受けることができました。
店舗がなくて、通信販売のみのケーキ屋は、配送会社の方との二人三脚です。
もちろん、こちらも包装や梱包はしっかりていねいにやっていきたいとおもいますが、万一何かあった時には、とにかくすぐにご連絡いただくことが大切なのだなと思いました。
今回もいろいろ勉強させていただきました。一人で何でもやっている、と思っていた自分ですが、みなさんのご協力の上でこんな仕事も成り立っているんだなと感じた一件でした。
最後に。。。。
一つひとつ心をこめてお作りし、丁寧に包装したあと、段ボールに梱包して発送していますが、万が一、届いたものが破損など問題のあった場合は、すぐに連絡いただけますようお願いいたします。