■竹中大工道具館への旅・2
京都から神戸に発つ前に ホテルから近くの東寺へ行きます
東寺の五重塔は日本の古塔中最高の塔で
高さが55mあります 何度か焼失して
現在の塔は徳川家光が1644年に再建しました
内部ではこの塔を支えている心柱の基壇部分を
見ることが出来ました
実はこの心柱は近代の建築構造力学にも影響を
あたえています
先日の青竜殿大舞台からの京都
を思い浮かべながら
ガメラに壊されたはずの?京都駅を出発です
神戸の竹中大工道具館に到着
去年完成した建物には竹中工務店が
30年以上前から収集してきた大工道具が
展示されています。
外観は平屋に見えますが地下2階まであります
1階から入って地下に降りていく構造です
入口上部は杉材の見事な船底天井で
これから内部へ入るわくわく感を高めます
地下1,2階の吹き抜けには唐招提寺の実物模型があり
1000年の日本建築を象徴しています
地下3階にはスケルトン茶室が展示されています
青竜殿の茶室はガラスで素通しでしたが
こちらは土壁が塗られていなく構造丸見えです
見るところ満載で、肝心の講演会を忘れるとこでした
慌てて会場にたどり着くと
定員120人に対して300人以上の応募があったそうで
会場いっぱいの観客ですが、私たちは
Oさんのはからいで最前列から聴講させて頂きました
中村好文氏とOさんを交えて3人の家具作家さんの
対談形式の講演会でしたが、出会いから現在まで
楽しいお話でした。
神戸泊のホテルは六甲山山頂にあり
神戸の街を一望することができます
遠くに大阪のあべのハルカスが見え
昨日、京都青竜殿からも見えたのを思い出しました
そこで急に最終日はあべのハルカスを見に行くことに
電車を乗り継いで、やっとたどり着いた
あべのハルカスは300mあり日本一高いビルです
この建物も竹中工務店が建築したそうで
東寺五重塔のあの心柱の構造を応用しています
1000年前の技術が今に生かされているのですね
今回の旅はOさんからの知らせで始まりましたが
日本建築の最高を巡った旅となりました
Oさん ありがとうございました・・・