■ちくちくいらくさ=ビタミンの宝庫
この冬も例年通り、去年の秋にとれたもの(大根・にんじん・じゃがいも・ごぼうなど根菜類)をすこしずつ食べて過ごしていました。 でも陽気が暖かくなってくると、無性に「緑のもの」が食べたくなります。街に出るたびに買い求めていました。
でも、ここ大滝でもすこしまえから山菜が顔を出しはじめ、ぐんぐん伸びています。
ふきのとうを筆頭に、よもぎ、つくし、いらくさ、こごみ。うど、たらんぼ。ちいさな畑の隅では、ニラも食べごろになっています。
その中でも家族のお気に入りはいらくさ。
英語では「ネトル」といい、ヨーロッパでは特に、重宝されているようです。
我が家はウーフのホストをしていますが、先日アイルランドの家族を受け入れました。そのときも、お料理好きのお母さんが、庭に出始めたネトルを素手でとってきて、おいしいスープにしてくれました。
わたしは、何度も刺されてあのとげに恐怖を覚えているので、必ずゴム手袋をしていますが、彼女は「怖がらないでぎゅっとにぎって折り取れば大丈夫よ」、と言いながらかごいっぱい集めてくれました。
その時に、スマホからネトルパンのレシピを調べてくれて、わたしが作ることになりました。
いつもの倍量をこねて、分割せずにどーんと焼きました。とっても大きなパンが焼きあがったのを見て、アイルランドのこどもたちは「こんなに大きなパンを見たのはうまれてはじめてだ~」と歓声を上げてくれました。
好評だったのに気をよくして、先日また焼いてみました。今度は、前回より小さめにしてみました。でも、摘みたてネトルををエダムチーズと巻き込んで焼き上げると、この前と変わらず、おいしく出来上がりました。
ネトルは血行促進効果があり、ケガの早期回復やリウマチ、痛風、関節炎などにも有効といわれています。ビタミンや鉄分が豊富に含まれていることから、貧血の予防にも効果があります。血液を増やし、その汚れを浄化します。
また消毒作用もあり、風邪やインフルエンザなどの感染症から身を守ります。
今回、ネトルの青汁も作ってみました。
ん~~。まずい!(笑い)
こんなにたくさんのうれしい効果がある野草、ネトル。イラクサに刺されるとイライラすると敬遠されがちですが、もし見つけたら、おひたしやごまあえにしてぜひ食べてみてください。
おおきな木では、どさんこクラッカーにネトルを練りこんだものを道の駅フォーレスト大滝にて販売中。
直売所ファーム453では、ネトルパンを出すこともあります。
お気軽におたちよりくださいね。