■はじめてのものづくり創出支援事業・アロニアクッキーその?
またもやお久しぶりでございます。 昨年から取り掛かっていたある事業がようやく終結し、ほっと一息ついてやっとご報告できる心持ちになりました。
これから数回に分けて、じっくりじっくり取り組んできたてんねんや初の大きな商品開発の流れをアップさせていただき、このようなありがたい支援事業があることをお知らせしたいと思います。
このたびてんねんやがお世話になったのは、経済産業省の平成26年度補正予算案、地域の産業振興等による経済活性化、地域の活性化に資する企業、産業に対する支援の一つの、ものづくり創出支援事業というものです。
この事業のご支援をいただけることになり、昨年春からずっと通常業務と並行して、地元伊達大滝のアロニアを使ったクッキーの商品開発をさせていただいていました。
大きなお仕事とは全く無縁だったてんねんやが、このような事業をさせていただくことになったきっかけは、一昨年暮れに、大滝の有志が開いた伊達市長を囲むささやかなお茶会でした。
忙しいご公務の中、せっかく大滝まで来てくださるので、地元のものでおもてなしをとの仲間の声で、てんねんやが作っていたアロニアのクッキーをお茶菓子の一つとして使ってくださったのです。
お茶会では質問や意見が交わされ、大滝が大好きでここに住み、大滝の先を思う人が沢山いること、地元の農産物を使って物を作り続けている人がいることを喜んでくださいました。
そしてアロニアクッキーを召し上がってくださり、今までアロニアを使った商品ではありそうでなかったクッキーを言うことで、伊達のお土産品の一つになりうるとのことで、事業として成り立つよう支援するところがあることを教えていただいたのです。
最初に作ったクッキーは、大滝の名前にこだわり、手作りでひらがなスタンプで「だておおたきあろにあくっきい」と刻印していました。ラベルはPCで。なんだか試作品っぽかったです。
当時てんねんやは大滝に移り住んで13年、子供たちも大きくなり、店を始めて10年目、少し落ち着いて
きて、今まで沢山お世話になりっぱなしの大滝と沢山の方々に、これから一生恩返しをどうやってしていこうと考え始めた頃でした。
他から誘致するのは簡単だが、そうではなく地元の人が自らすることに意味がある、との市長の言葉に深く共感し、初めて、ようやく一つ役に立つことができるかも、という思いが生まれました。
ご存知の方も多いと思いますが、伊達大滝特産のアロニアは、栄養価が高いスーパーフルーツと言われており、目の機能改善にいいといわれるポリフェノールの一種アントシアニンが、ブルーベリーの2~7倍も含まれるという注目の果実です。
その一方で、ブルーベリーのように生でいただくには渋みが強く、それが抗酸化物質であるのですが加工するにもくせのある個性的なベリーでもあります。
でもなぜかその個性的なところがたまらないという、
いろいろとマニアックなてんねんやです。
血からしてRH-B型なので、どうも変わっているのでしょうか。
話は脱線しましたが、アロニア市場にはジャムやジュース、飴やグミなどがあり、サプリメントも有名ですが、濃い紫色が化学変化を起こし、焼き菓子にするには色合いがとても難しいのです。
てんねんやも、ぱんやケーキ、クッキー、スコーン、マフィンなどの洋菓子のほか、まんじゅうや蒸しパンなども作りましたが、商品として一応安定したのはぱんとクッキーでした。
マフィンやスコーンは得も言われぬ灰色がかったうすら紫になり、全く食欲をそそらない困ったちゃんに。
パンもクッキーも焼きすぎると風味も色も飛んでしまう。
以前自然素材の染物を習っていたころ、鉄鍋で卵と紫キャベツのチャーハンを作ったら、最初全体がピンク色になりおお~と喜んでいたのに、冷えて時間がたつと卵のアルカリと鉄分に反応して強烈にどす黒い青紫色のチャーハンになって、あまりの色合いにびっくりして食べるのが怖くなったことがありました。
味はそんなに変わらないのですけどね。
酸を入れると赤くなり、アルカリで青くなり鉄分で黒ずむ。いやはや、科学の実験です。
綺麗な青い色になるマロウのハーブティーに、レモンをひとたらしすると、ぱあっと明るいピンク色になります。あれも大好きでした。
またまた話が脱線しましたが、そんなこんなでクッキーの色も味も結構試行錯誤しまして、時間はかかりましたが納得のいくものができました。
試行錯誤の詳細はまた次回に^^
皆様どうぞ良き日を^^