(プレゼントは終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました!2010/3/31)
<室蘭カレーラーメン>
望月製麺所では昨年の年末に「室蘭カレーラーメン(生)」の発売を開始した。
この製品の開発は、さまざまな思いを削ぎ落とすことから始まったといえる。
望月の麺を愛用しているお客さまから「カレーラーメンはないんですか? ぜひ、作ってください」との声が寄せられるようになって久しかった。
お客さんからの声がたくさん寄せられるようになっていたのに、なぜ、すぐにカレーラーメンを製品として考えなかったか? その理由は、望月のラーメンは、麺の香りを大切にしているからだ。麺自体の香りを味わうことのできる麺である、ということが、麺作りの根幹のひとつ。
「カレーラーメンは、タレの強い香りで、麺の香りが消えてしまう」
と泉田社長は語る。
しかし、カレーラーメンは室蘭の名物であり、考えざるを得ない状況にもなっていった。
望月製麺は、登別、室蘭、伊達など胆振を中心に、各地、各国に麺を出荷している。名物を求める遠方の顧客からの要望も耳に入っていた。
泉田社長がまだ二の足を踏んでいるころ、泉田美江さん(望月製麺スタッフ)は、カレーラーメンを作りたいという思いへと気持ちを動かされはじめていた。
麺の香りは消えてしまうが・・・しかしどうせ消えてしまうなら、そしてそれを求めるお客さまがいるなら、いっそ、とことんスパイスの効いたこだわりを持ったタレをセットにした、おいしいカレーラーメンを作ることができないだろうか。
麺はもちろん、もちもち麺。
そして、こだわりのタレの試作がはじまった。
スタッフ一同、試食の席で意見を出し合った。それぞれの家庭での夕食の席、そして会食のときにも、カレーラーメンを作り、食べてみた。
このころになると泉田社長も「やるならとことんやろう」と気持ちを固め、方向を定めて進んでいた。
子供が食べるには辛すぎはしないか?
風味はどうか?
加えるスパイスは?
麺と絡みやすいスープのとろ味は?
鍋ひとつで作れるようにしたいが、煮込んで食べても美味しいか?
試作を繰り返した末、「子供が食べる」という概念を改めた。
辛くていい。子供には辛すぎるが、大人の舌を基準に考えよう。
万人にウケることよりも、欲する人、このうまさがわかる人に長く何度も食べてもらうためのものを作ろう、と。
<パッケージ>
試食が繰り返されている頃、一方、パッケージのイメージも固まっていった。
どこにでもあるようなものではなく、何か、遊び心のある、おもしろいパッケージにしたい、という考えがあった。
このとき、ある出会いがあった。
「むしゃなび」でイラストを描き、室蘭民報で4コマまんがも描く、伊達市のアーティスト、みほっほう(柳瀬美保)さんとの出会いだ。
みほっほうさんは「むしゃなび」に関する仕事で望月製麺を訪れたという。
望月製麺所の社風ともいえる「おもしろいものを作りたい。挑戦したい。楽しみたい」という思いは、みほっほうさんの生き方と、あっという間に共鳴し合った。
「同じ匂いがした。はじめから言葉が通じた」
と、みほっほう氏は語る。
パッケージに4コマまんがを載せてしまってはどうだろう、と泉田美江さんは提案した。
「そんなパッケージ、どこにもないでしょ」と遊びを楽しむような笑顔を見せる美江さん。
その後、4コマならぬ5コマまんがが配置されたパッケージのデザインが美江さんの元に届くことになる。
「商品を買うとき、毎回見るまんがだと思うと、このばかばかしさが何とも言えない」
と、みほっほうさんは笑い、また、このデザインに漂う、おもちゃのような可愛さは意図せずに生まれてきたものだという。
なんとなく「おもちゃチック」で、どことなく「懐かしい」、と、このパッケージを評して一同は笑い合い、決定に至った。
こうして、
うまみのある、辛い、新鮮なスパイス20種がこうこうと香り立つカレーラーメンは、
楽しいパッケージをまとって、
望月製麺所の「室蘭カレーラーメン(生)」として完成した。
今回の読者プレゼントは、このカレーラーメン!
クセになるような辛さを、ぜひ味わってもらいたい。
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プレゼント、セット内容:抽選で3名様に
●「室蘭カレーラーメン(生)」6食分(2食入り×3袋)
+生ラーメン各種4食分(醤油、味噌、等、味は着いてからのお楽しみ!)
プレゼント申し込みは終了しました
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※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2009〜2010年9月)
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