■美容選手権がくれた財産・2
別室での競技が行われているころ、麗人のスタッフたちもそれぞれにメインステージで競技を行っております・・・。
スタッフ永井はワインディングコンテストに出場・・・。
人形の頭にパーマロッドをまく競技です・・・。
時間・本数・正確性を兼ね備えていないと100%、出場しても予選ではじかれる競技
この競技は私が見習いのころに命をかけて勝負した競技でした・・・。
夜に練習を行い、朝の日差しが出てくるまで、何度も何度もまいては取りまいては取りの繰り返し
おかげで入賞させてもらって海外旅行にも行かせてもらいました・・・。
そんな時代もあった競技も今では出場者がすくなく、さみしさも感じるくらいの競技人口になりました・・・。
ある意味、この競技は美容師が一度は通る通過点だから適当にやっては、その後の美容師人生も
結構おざなりになってしまうと私は思っております・・・。
だから永井がこの競技に出るとういうことは非常にオーナーにとってはうれしい悲鳴なんです・・・。
今回、この彼女のハンデは練習量です・・。本人は練習したいが御主人と子供のある身・・。
だから仕事しているだけでも家族への負担をかけさせてしまうんで、仕事が終わってからの練習はそれこそ難しいのです・・。しかし、スタッフ永井、実は高校生の時に柔道で全国レベルで戦ってきた持ち主.57キロ級で全国でベスト16位になる実力の持ち主です・・。別に美容師と柔道は関係ないけど
精神力とやる気だけは、一級品の子です・・。やや少なめでもきちっと練習して大会までに仕上げてきたのです・・。
そんな彼女たちの励みも受けて私も練習に励めたのかも知れませんね・・。
さてもう一人の出場者 スタッフ奥村 彼は麗人で6年目のスタッフ
以前彼もワインディングコンテストに出場した経験があります・・。
しかしコンテストには遠ざかっていて、久々にコンテストに出場します・・。
種目はオープンカット・・。
カットしてブローしてクオリティーとスタイル性を競う競技、時代の物差しともいえる競技です・・。
彼は麗人来て今回ばかりは今までにないくらいに練習したのではないでしょうか?
毎日毎日、ウイッグ<人形>に向かい、カットしてブロー、そして染めたりしながら練習に取り組んでいました。
冗談で「あたらしい彼女、またできたんだ~・・。」「あまりひっかえ、とっかえするなよ・・・」と冗談をとばして彼の練習の邪魔をしたものです・・【笑】
さて私はといいますと、実は今回、美容師になって初めてメイクの勉強をさせてもらいました・・。
メイクを習いたいと思ったことが何度もありましたが実現には至らずにほかに集中することがあり、勉強するまでになかったのです・・しかし、今回は着付けとアップとメイクの3点セット
どれ一つも欠かすことはできません。
だから、こんかいのモデルさんにしかできないメイクですが結構楽しんで勉強できた感じです・・。
実は今回、大失敗をしたんですがこの大失敗で大きな問題をクリアすることができたんです・・。
それは、こういった大会に絶対に欠かせない鏡を忘れてしまったんです・・。
可なりあせりました・・。が強心臓・強ポジティブ人間の私、ある新しい発想を思いついたんです・・。
どうしても鏡を見つめながら仕事をすると左半身と右半身のずれが生じてしまう癖があったんですが
真正面から立って仕事をすることにしたんです・・。するとなんと左右対称、そして紅の付け方と眉の線が非常に楽に書けるようになったんです・・。そこにはモデルさんの助言の一言があったんです・・。
「大屋さんが見て大丈夫なら大丈夫だよ・・・。」という一言でした・・。
その一言があったことで、競技中、誰もメイク中に立っている人なんていなのに私だけ立って仕事をしておりました【笑】
続く