■美容選手権がくれた財産・3
えりつけ競技20分 メイク・アップ・長襦袢までの着付け80分 集中が途切れることなく、別会場での競技が終わりました・・。 続いてはメイン会場での着付けの競技です・・。
約50日間この日のために努力をしてきました・・。それも後20分で終わります・・。
いま思うと、この場に立っているのも、吉見先生の着付けの勉強会を見て感銘を受け、そして懇親会の時に、吉見先生より「黒留袖なら間に合うわよ・・・。」と助言をいただき、単純な私はおだてられて高い木に登らされた状態になったのです・・。
でもあのお言葉がなかったら、けっしてこの場にはいなかった・・・。そして私の美容師としての幅を少しだけ大きくさせていただいた大きな助言でもあったのです。本当に本当にやってよかった・・。感謝感謝ですね・・。
そしてこの舞台に立てる喜びをかみしめて私は競技に臨みました・・・。
競技中はなんだかあっという間に終わった感じです・・。ちらちら見える、師匠の顔、そして妻の顔
そして仲間の顔、熱い視線が降り注ぐと焦るどころか、大声を張り上げたくなる感覚になるのですが、そこは歌うためのステージではなく、美容の技術を競うステージです・・。なんとも不思議な感覚を抑えつつ、静かに時間は過ぎていったのです・・・・。
細かいところのチェックに時間がなくなり、終わってみれば「ああ~!帯揚げ・・・・。」「ああ~背中心・・・」
「ああ~。▼■○×□*※」という頭の中がごちゃごちゃしたまま、終わってしまいましたが、私の黒留袖着付けの競技はすべておわったのです。
終わった後、師匠のマサ男先生が駆け付けてくれて私の肩をポンポンと叩き「よく頑張った、きれいだよ・・。」とほめてくれました・・。何度も何度も先生のサロンに足を運び、練習に付き合ってくれたマサ美容室の男先生と女先生、二人がいなかったら、この場には立てなかった・・。それどころか自分のポテンシャルもここまであげることはできなかった・・・。
今回のコンテストは私のがんばりなんて、微々たるものです・・。実はこの2人の先生が私の能力を引き出してくれた大きな存在だったんです・・・。
私のために競技の注意点をあちこちから情報収集をしてくれたり、モデル探しを一緒にしてくれたり、本当に楽しく、練習ができたんです・・・。
着付けでうまくいくと「これが本番にできれば、絶対に優勝だわ~・・。」「優勝カップを受け取る練習もするべ~」なんて冗談を言いつつ、あっという間の時間が過ぎていったのです・・。
私も思い残すことはありません。それよりももっともっと着付けの勉強をしたい気持ちにさせてもらったことが私の美容師としてのいままでになかった分野<着付け>の門を開いてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました・・。
結果は残念なことですが3位・・・。入賞できませんでしたが、私の美容選手権に向けてのすべてが終了・・。
終わってみれば、もっと練習すればよかった・・。なんてことは一つもありません・・・。
後悔もないがすこしだけの反省点を残し、長いようで短い大会に向けての幕は閉じたのです。
いま思うと涙が出そうになることが多々あります・・。練習中に女先生が私にこう言ってくれました・・。
「わたしね!毎日、わたしの師匠だった先生にお祈りしているのよ・。失敗しないように!にってね」だから大丈夫・・。
そして男先生はこう言ってくれました・・。大会が終わり結果が出た後、妻と私に「自分たちの指導がいたらなくて申し訳なかった・・・」と頭を下げてくれたのです・・・。
この二人の先生の出会いは組合を通してお会いすることは何度もありましたが、しかしこうやって一緒にお仕事をさせてもらって改めてこの出会いが私にとって大きな財産になりました・・。
そして妻と二人で「いい先生たちだね・・、見習わなければね・・。」といって今回の私が学んだすべてがこの二人の先生との出会いによって気づけたのです・・・。
感謝!!
すべてが終わってからの選手とモデルさんのスナップです・・。皆のすがすがしい顔が素敵ですね・・・。
美容選手権に向けて
ここに終了
読んでいただきありがとうございました