■スペアミント
ペパーミントやスペアミントといえば、料理や菓子、ガムの風味づけに使われるハーブというか香草ですよね?いずれも、独特な清涼感があって、より刺激の強いのがペパーミントで、スペアミントは、ペパーミントよりは甘味があって、清涼感も穏やかなんだそうです。
ペパーミントより穏やかなスペアミントですが、名前のゆらいは意外と物騒でして…ペパーミントの「ペパー」が胡椒(ペッパー)に由来するのに対して、スペアミントの「スペア」は「槍」の事、スピアから来ているようでして…。
ペパーミントよりも穏やかな香りなのに、何故「槍」という名がつくか?というと、葉の形が槍に似ているからだそうでして、ペパーミントの葉が丸みのある形なのに対して、スペアミントは葉先が尖っていて、それが槍の刃を思わせたらしい…。
一方、両者に共通する「ミント」という言葉は、ギリシャ神話に由来している…。
ギリシャ神話に登場する「メンタ」ついう名のニンフ(女性の姿をした精霊)に由来している…。
冥府の神ハデスに愛されたメンタは、ハデスの妻ペルセフォネの嫉妬を買って、地面の上で打ちすえられたあげく、踏みにじられ、草にされてしまう…。草にされたメンタは、みずからの存在を知らせよう!と強い香りを放つようになった…。この草こそミントであり、ミントが独特の香りを放つのは、そんな恐ろしい目にあったからだと言われている…。