■お賽銭
皆さんも、神社仏閣へ参拝する時、お賽銭を賽銭箱に入れますよね?何でそれがあるのか?というと、元々は、神様に対して豊作を感謝する意を表すために、米や海産物を供えていた…。だから、神社ではお賽銭の事、初穂料って言ったりする訳で…。
やがて貨幣制度の普及に伴って、金銭を投げ入れるように変わっていった…。神様に恩を表す賽銭という行為には、心に積もったもやもやであるとか、ストレスだとか、厄を祓う効果があるとされている…。

ちなみに賽銭の額には、良いとされる数字があるのをご存じでしょうか?言葉に魂が宿る言霊の概念を重視して来た日本人は、様々な場面で語呂合わせやダジャレを使うんで、賽銭についても同様でして、五円に絡んだ額を投げ入れる…。五円は「ご縁」に通じ、良い人間関係に恵まれ、縁起がいいとされている。五円が2枚なら「重ね重ねご縁がありますように」という意味になり、4枚なら「よいご縁がありますように」という言葉遊びから派生した意味になる…。さらに25枚(125円)なら「十二分にご縁がありますように」なので、たくさんの五円玉を用意する方もいるそうです。逆に負の意味を持ってしまう枚数もあるらしく、13枚(65円)は「ろくなご縁にあわない」、15枚(75円)だと「泣くようなご縁にあってしまう」、19枚(95円)を投げ入れれば「苦しいご縁にあう」…と敬遠されるそうで…。

ただ、最近こうして人々の思いを集めた賽銭箱ですけど、多くの神社やお寺が賽銭泥棒に悩まされているらしい…カメラが付いているのが当たり前の時代になってしまったのは、悲しい事ですよね…。