■「忙しくないジャズ」の名盤!?(試聴できます)
「忙しくないジャズ」の名盤!?
わたしの遠方の友が最近使った「忙しくないジャズ」というフレーズがとても気に入っています。「忙しくないジャズ」,言い得て妙です。
ジャズの面白さの一面は,どんどん変わるドラムのリズムに乗って「忙しく」トランペット,サックス,ピアノとアップテンポでソロを回していくところにあり,聴いていてスカッとしますが,寝る前などには聴く気になれません。興奮して眠れなくなります。
この演奏は「忙しいジャズ」の典型です。マイルス・ディビスの「ウォーキン」。ウォーキンどころではない速さです。
それに対して「忙しくないジャズ」,これは「癒し系ジャズ」と言いかえられるかも知れませんが,その典型は,
レッド・ガーランド(ピアノ)の「WHEN THERE ARE GREY SKIES」:1962年10月録音です。
過ぎ行く季節を惜しむようなこの季節,ぴったりの作品だと思います。この作品,彼がジャズのメッカ,ニューヨークから故郷のダラスに隠居する直前の作品です。
自分の時代が終わったのを感じ取ったのか,
寂しさやニューヨークから離れるのを惜しむのがひしひしと伝わってくる作品です。
感動的な「セン・トジェイムス病院」を聴いてみてください。
このレコードは,このようなしみじみとした演奏に終始して,「忙しくないジャズ」の典型だったのですが,CD化に際して未収録の一曲が発見されました。「マイ・ブルー・ヘヴン」(私の青空)という曲です。皆さんもどこかで一度は聴いたことのあるメロディでしょう。
ちょっと湿った感じの作品をハッピーエンドに昇華させました。
「マイ・ブルー・ヘヴン」(私の青空)も試聴できます。
大変味わい深い作品です。
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