■特集:万病の回復に役立つ臓器=副腎
特集:万病の回復に役立つ臓器=副腎
12月8日の記事では文字通り「万病」に関係している臓器として「副腎」について簡単に説明しました。
今日は副腎の作り出すホルモンがどのように疾患の回復に作用するのか,説明いたします。
まず,副腎で作られる主要なホルモンについてご紹介します。
■副腎皮質ホルモン
これはよくお聞きするホルモンかと思います。お薬の名前としては「ステロイド」で様々な疾患に処方されます。ステロイドは強力な抗炎症作用/免疫抑制作用/抗アレルギー作用を持っています。
それで,各種アレルギー,皮膚の炎症,筋肉疲労,眼科の点眼薬,などなど様々な場面で比較的簡単に処方されます。
しかし,体内で作られているものを外から取り入れると,体が「なまけて」,ホルモンをあまり作らなくなる傾向があります。
結果,使用量が増える,依存性が出るなどの弊害があります。
■副腎髄質ホルモン
これは通称「抗ストレスホルモン」とも呼ばれます。緊張,不安,興奮などの精神的ストレス,あるいは運動,苦痛,暑い(寒い)などの肉体的ストレスが加わると,脳の交感神経が緊張します。ここに副腎髄質ホルモンが作用し,血管の収縮,弛緩,血圧の維持,心臓の収縮などにはたらき,これらのストレスに対処しています。つまり,精神,肉体,双方のストレスに副腎は有効な働きをするのです。■副腎の働きを良くする食物
上記の食物を満遍なく,意識して摂取するなら,副腎の働きが良くなる言われています。様々な疾患の回復に関係する「副腎」,大事にしたいものです。