■★試聴できます★秋の夜長はモーツァルト。
こんにちは。 連休最終日,皆様はゆっくりとお過ごしでしょうか。
この次のシルバーウィークは2026年ということです。
曜日の感覚がなくなってしまいますね。
もし今日の夕方,「笑点」や「まる子ちゃん」,「サザエさん」が放送されたら,「明日は月曜日か・・・」と憂鬱になるのではないでしょうか。
ところで,秋が深くなってきましたので,夜長を楽しむモーツァルトをご紹介します。
わたし自身,モーツァルトの魅力に気付いたのは10年ほど前です。
某所でモーツァルトのピアノ協奏曲23番の大変な名演を聴いたからです。
そんなわけで,我が家には色々なピアニストの「23番」のCDがあります。
この23番,後で分かったのですが,しばしば,彼の全作品の最高傑作に挙げられています。
そして最近,またまた開眼(大袈裟)したのがご高齢のピアニストの演奏するモーツァルトの魅力です。
20世紀を代表する名ピアニスト,ルドルフ・ゼルキン(1903~1991)は70代後半からモーツァルトやベートーヴェンの名演を残しました。
私,正直なところ,オジイチャンの演奏するモーツァルト,あまり好きではありませんでした。(敬老の日直後なのにゴメンナサイ)。
わたしの感性が低かったんだと思います。
というかわたしがオジイチャンの領域に近づいたのかも(汗。
ゼルキンさんはナチスの迫害から逃れるためにアメリカに渡るなど幾多の苦労を重ねてきた方です。またシャイでかつ保守的な性格から,録音にはずっと慎重な姿勢を取ってきた方でした。数少ない絶頂期の録音のカミソリのような切れ味のタッチは凡人のわたしなど理解できないところもあります。
この2枚のCDは共にゼルキンさん,79歳の頃の録音です。時にカミソリの片鱗を見せますが,年輪を重ねたゆえのコクの深い味わいのある演奏です。
お勧めは(23番も素晴らしいですが)21番です。その第二楽章は1967年の映画「短くも美しく燃え」でも用いられました。
全曲版はこちらからどうぞ。
足揉みの部屋でも今週はこの2枚をおかけしています。
秋の夜長,モーツァルトをお楽しみください。