■人間のエゴ&我が家のスズメちゃん。
おはようございます。 きょうはお休みをいただいていますので,皆様のブログを訪問しております。
ここ数日温めてきたネタなのですが,ラス・ヴェガスの乱射事件があったので,公開しようか迷いつつ,という感じではあります。
ちょっときょうは「人間のエゴ」という小難しい(笑,話題で。
うちの近隣の農家さんで,数年前から奇妙な作物被害が生じるようになりました。
■スイカが,くりぬかれたようにきれいに食べられている。
■ブドウ(巨峰!)がきちんと皮を剥いて食べられている。
等々。
最初,その鮮やかな「食べっぷり」から犯人は人間かと思ったそうです。
しかし,人間の泥棒だったら,スイカやブドウそのものを盗っていきますよね。
犯人はこれです。
野生化したアライグマです。
夜行性ですので,日中はおとなしくて,「ごめんなさい,もうしません」と謝っているようです。
農業被害があるので,市が,罠を貸してくれて,かかったら,市が「処分」するようです。
北海道にアライグマが広がったルーツは1979年に恵庭市に12頭,持ち込まれ,逃走したことから始まったそうです。12頭が逃走し,ほとんどは保護されましたが,そこからまずは徐々に広がっていったようです。
わたしは1990年代の半ば恵庭市の隣町(北広島)に住んでいましたが,近隣の街で,アライグマ被害ではないかということが騒がれ始めていました。長沼の農家のお宅で屋根裏でバタバタ音がして,捕えたらアライグマだったいうことも。
もう一つはアニメ「あらいぐまラスカル」の影響だそうです。(間違った適用)。
アニメの中でもラスカルが成長して,近所に被害が出始め,保護した島に泣く泣く返してあげる・・・という感動の最終回でした。
ラスカルの放送後,アライグマをペットに!ということで,ピーク時は年間1500頭以上もアメリカから輸入されたそうです。
大きくなって持てあますようになった人が「あらいぐまラスカル」に倣って,勝手に自然に戻すことが繰り返され,今のように広まってしまったようです。
でも根本的な違いがあります。
「あらいぐまラスカル」はアメリカのウィスコンシン州の田舎街が舞台となっていますが,もともとアライグマが生息していたのです。ですから保護が終わって大きくなったら「自然に戻す」というのは当然のことでしょう。
でも日本はアライグマは生息していないので,それは「自然に戻す」のではなく「自然に放つ」「飼育放棄」「生態系破壊」以外の何物でもありません。実際,天敵のいない日本では,驚異的なスピードで生息域を広げて行ったようです。
北海道では,鹿に次いで2番目の農作物被害を出しているそうです。
その農家のおじさんも「こんなかわいい顔しているから気の毒なんだ。でも実際被害出ているから・・・」と言っていました。
人間の勝手なエゴ,無思慮な行為から,大変なことが起きています。タンチョウ鶴の飛来する街では,タンチョウの卵が食べられてしまうといった被害も出ているとか。
と,ここで我が家にも人間のエゴで生きている動物が数羽。
怪我をしたズズメです。これはちゅんちゃんの二日前の写真です。普段はこのようにカゴでおとなしくしています。エサが欲しいときやかまってほしいときだけ騒ぎます。
足に障害を負っていますから,自然界では瞬殺で屍になっていたことでしょう。足が悪く,木に止まりにくいので,ざらざらした紙やすりのような「止まり木カバー」を付けているので,何とか止まっていられます。
お腹いっぱいなので「寝落ち」しそうです。
アライグマの例なんかを考えると,今はアライグマ,保護して,自然界にもどしてはいけない「害獣」の指定を受けていますが,自然界を破壊する最も恐ろしい害獣は「人間」ではないか思ったりします。
ちょっとシリアスな話になりました。
では皆様,今週も良い一日を!