ちょっと不思議なおはなし

　よく有名人や国家代表者等は、占いやゲンを担ぐ人が多いという…。歴代のアメリカ大統領や現大統領が占星術を信じ、それに従った事は有名過ぎるくらいの話ですよね？私個人的な意見でも、権力者や組織のトップと言われる方が占いや不思議な事に傾倒する傾向は強いように思う…。実は、第二次世界大戦で、作戦を立てるのに占いが大きく関わって事はあまり知られていないけど、占いをかなり信じ、自らオカルト的な考えに取り憑かれた男がいた…。 


　ナチスドイツ第三帝国の総統アドルフ・ヒトラーだ！彼は真面目に魔術や占い、不思議な力を信望し、とても強いオカルト志向があったようで、本気で自分が月までロケットで行こう！としていたらしく、実はジェット機の試作や実用段階はすでに出来上がっていたにもかかわらず、V１・V２といったロケットの研究をさせ続けていたという…。もしも、ジェット機の生産が、もう少し早ければ戦局は大きく変わっていたのでは？という学者もいるほどですしね…。 
 
　ヒトラーが占いを信じ、作戦を立てた話は有名で、エリック・ハッセンという占星術師の意見は特に取り入れたらしいし、彼自身もかなり占星術に精通していて、自分でもよく占いを行なった！とされている。 
 
　戦火が広がって来てからは、彼のオカルト志向も益々、強くなるばかりで、自分の周りに優秀な占い師を集めたり、挙句の果てには自分の側近以外の占い師を全部検挙するという暴挙にも出るようになった…。 
 
　こんな情報を連合国側が知らないはずもなく、こちらも作戦会議には占星術師を加えて、作戦を立てるようになったようなの…。もちろん、勝てるための戦法を占ったのではなく、ドイツが占った結果を連合国側も占いで導き出し、その裏をどのようにかくかを判断したそうだ！ 
 
　あの有名なノルマンディー上陸作戦の１９４４年６月６日、午前５時３０分はそうして決められた！と言われている。 
 
　ヒトラー側の占い師たちは、次第に彼が気に入るようなウソの占いをするようになって、戦局もドイツの敗北が決定的になった対戦末期の１９４５年春、ヒトラーは自ら自分とドイツの今後の関係を占ったところ、「ドイツは大変な状況下にあるが、８月には平和が訪れるであろう…」と占いで導き出したという…。ヒトラーはその診断結果に大そう喜んで、自分たちの勝利を夢見たに違いない！その”平和”とは自らが自決し、全面降伏によってもたらされる”平和”とは、当然思ってもいなかった事だろうね…。