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[2014.12.01]
■(試聴できます)生演奏より生々しい? カラヤンのシェエラザード。

生演奏より生々しい? カラヤンのシェエラザード。

 
この演奏,何と表現して良いか分からず,「生演奏より生々しい」などと表現してしまいました。 
 



指揮:ヘルベルト・フォンカラヤン 
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
曲目:リムスキー・コルサコフ作曲,交響組曲「シェエラザード」 
録音:1967年,ベルリン,イエス・キリスト教会にて。 
 
カラヤンの場合,録音技術の進歩に合わせて,録り直しているので,いくつものヴァージョンが存在しますが,このシェエラザードは迷う必要がありません。 
 
この録音しか残していないばかりか,ステージ上で演奏すらしていません。 
 
つまり「録音のための録音」ということになります。 
 
カラヤンはセッション録音をしてから,実際にライブ演奏をする,というスタイルを取っていました。 
 
つまりセッション録音は悪く言うとリハーサルで,ライブが本番ということになります。 
 
セッション録音以上に素晴らしいライブ録音の海賊盤が多数横行しています。大半はYOUTUBEかニコニコ動画で聞けます。 
 
この曲なんか,デジタル録音したら大ヒット間違いなしなのにしませんでした。 
 
この曲の録音は再三のオファーがあったものの,1967年まで渋っていました。 
 
ちょっと調べると,カラヤンは英国の指揮者,サー・トーマス・ビーチャムの指揮する演奏を聴いて,あまりの素晴らしさにかなりのショックを受け,この演奏を超えるくらい実力をつけないと,と考えつつ,レコード会社を10年くらい待たせたようです。 
 
(意外と謙虚なんだな~)。 
 
このCD,演奏もさることながら,録音の素晴らしさにも目を見張ります。 
 
いや,素晴らしさという言葉はふさわしくないかも知れません。 
 
それは「生演奏より生々しい」からです。その意味で賛否両論かも。 
 
この曲は色彩豊かなオーケトレーションで,ホルン,各木管楽器,ヴァイオリンなどのソロがふんだんに盛り込まれています。 
 
そのそれぞれが金管,押し寄せるヴァイオリンの音に埋没することなく,くっきりと聴こえます。 
 
恐らく30本くらいのマイクを使って録音したのではないでしょうか(笑。 
 
この演奏は生で何度か聴いたことがありますが,これほど眼前に音が広がることはありませんでした。 
 
また木管楽器のつぶやきは金管に埋没したりします。 
 
その意味で録音マジック,生演奏より生々しいと思います。 
 
1967年当時に思いを馳せてみると,庶民にステレオが普及してきた頃だと思います。 
 
恐らく,この立体的な録音を聴いて,腰を抜かすほど驚いたのではないでしょうか。 
 
オーケストラのメンバーの配置が明確に分かるくらい定位がはっきりとしていて,しかも自然です。 
 
それにしてもなぜ,再録音をしなかったのか・・・。 
 
これ一回で十分満足した,と思いたいところです。 
 
長くなりました。 
 
論より証拠,お聴きください。比較的良い音でYOUTUBEにUPしました。 
 
甘美なヴァイオリンソロ,オーボエの哀愁漂う音色,気の遠くなるような美しいホルンソロ・・・。 
 
聴き所満載の第二楽章です。 

こちらから試聴できます。

 

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中国足心道足揉み伊達療術院
中国足心道足揉み伊達療術院

わたしのプロフィールです。

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昭和40年,豊浦に生まれる。

幼少時代を大滝,伊達,室蘭で過ごす。

神奈川,札幌で,印刷,デザイン関係の仕事に従事。

平成13年,健康の大切さに目覚め,中国足心道療術院会員となる。

その後,マレーシアにて3年間居住,マッサージの修行。

帰国後,再び当地に開院。

 

唯一無二の趣味は音楽。

2011年,知る人ぞ知る(知らない人はだ~れも知らない)夭逝のジャズ・ピアニスト,ソニー・クラークの完全コレクションを達成する。

 

上の写真はソニー・クラークの歴史的な名盤「クール・ストラッティン」(1958年)。

ジャズ喫茶華やかかりし頃,このレコードが掛からない日はなかったことでしょう。

「クール・ストラッティン」とは英語で「気取って歩く」,「軽やかに歩く」と言う意味があります。

皆様がこの女性のように町を軽やかに歩けることを願いつつ,わたしは一生懸命皆様の足を今日も揉み続けます。

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