■3月11日 2000トンの雨。
おはようございます。 昨日から今日にかけて,大変な天気ですね。
きょうは3月11日ということもあり,
「静かに」していようと思ったのですが,
少しだけ,お付き合いください。
東日本の震災から4年,時間はどんどん流れるな,と感じています。
以前,足揉みに,自衛隊の方が見えました。
それはそれは爽やかな方でした。
その方は震災後の東北に第一陣として,派遣されたとのことです。
若者ですので,遺体を見るのも初めてだったとのことです。
報道陣,ボランティアの方が入っても大丈夫なように,仕事が急がれており,ご遺体の安置など,かなり大変だったようです。
必死に任務をこなし,北海道に戻ってきて,通常の勤務に戻りました。
そうすると,奇妙な感覚に襲われることに気付いたようです。
遺体独特の重さの感覚が肩に残っており,それが時間を追って感じられるとのことでした。
一種のPTSD(心的外傷ストレス症候群)だと思われます。
少し前には,復興ボランティアに断続的に携わっておられる方も見えられました。
復興住宅がどんどん建設されても,なかなか仮設住宅を出ようとしないお年寄りもおられるとのこと。
仮設住宅で苦楽を共にした仲間と離れ,広くて立派な復興住宅で「孤独に」生きていくことが恐ろしい,とのことです。
阪神大震災後に建てられた復興住宅では,最近,若者や,若年家族も,入居してもらうという試みをしているようです。
ちょっと暗い話題になりました。
街の復興は,以前のような衣食住ができるにすることが第一目標だと思いますが,
「心のケア」も大切な課題として残っている,
と実感します。山下達郎さんの「2000トンの雨」を聴きたくなりました。
2003年公開の映画「恋愛寫眞」(広末涼子さん主演)にこの曲が使われたのでこの画像となっています。