■伊達市のレスキュー隊
ある日、あるところで伊達市消防署のAさんに出会った。その時に、『消防署の見学に来ませんか?』と誘われた。 誘われたら断らない私なので、早速行ってみた。
人というのは、仕事以外の場所だけで会っていると、本職の姿というのは想像し難いものである。
特に飲んでいる場面だけの付き合いだと、誰でも「タダのオヤジ」になってしまうからである。
消防車
私が消防署を訪問したその日は、7月24日に行われる全道消防レスキュー競技会の訓練の真っ最中で、若い隊員が壁を登ったり、高い場所に張ったロープの上を渡っている。
レスキュー訓練(1)
レスキュー訓練の見学の後に、消防署内を案内してもらった。
ここが西胆振地区の消防署の本部となっていて、Aさんがその責任者である消防長という役職なのだそうだ。
消防署長だと思っていたAさんは、もっと偉い人のようで、彼の部下が伊達消防署長だったので驚いた。
レスキュー訓練(2)
伊達市の家屋の火災は年間で数件だそうだが、畑や原っぱや林の火災はその10倍以上もあり、結構忙しいようだ。
救急車の要請は更に多く、休む暇も無いようである。
伊達消防署の設備は最新のものを揃えていて、見るだけで興奮する。アメリカでは消防士はファイアー・ファイターと言って、特に人気の高い仕事である。
消防や救急に付いて熱く語るAさんを見ていると、彼には消防という仕事が天職なんだなーと感じた。
出動装備
(おまけの話)
火事が起きるから消防が必要なのは、誰でも知っている。
では不注意から火事が起きてしまい、隣家に延焼してしまった時に、その責任はどうなるのか?ということが心配となった。
隣家の分まで火災保険に入っていないしなー。
そこで心配になって、伊達市の保険の専門家であるNさんに電話で聞いてみた。
さすがにNさんは専門家だけあって、すぐに答えてくれた。
『延焼の場合は無限大の保証になる恐れもあるので、個人ではとても弁償が出来ない。そこで法律によって、延焼の被害は保証しなくてもよいということになっている』。
消防車
『但し、アパートやマンションなどの貸家の場合は、延焼分は保証しないでもよいが、借りた部屋は元に復元しなければならない』と明快な答えが帰って来た。
今回の件で、私はNさんがゴルフだけでなく、本職の保険もプロであるということを知ったのである。