■ベトナム(32)・・・歓迎会とカラオケ
(2013年8月16日) 日本語学校では土曜日の午前中は、先生方の勉強会が行われる。
内容は「日本に送り出した生徒の問題と、今後の対策」などの報告があり、その後、先生方の日本語の発音の修正などの講習会を行う。
新人先生達5名の歓迎会は海鮮料理屋で行われた。
ある日の土曜日は私が講師役に指名された。
私のテーマは「メールの作法」と、「日本語の正しい文章の書き方」である。
メールはなにげなく使っている先生が多いが、場合によると失礼な時もある。そこで私が基本を教えた。
私は年長者のせいか、いつも真ん中の席。
その後に先生方に宿題として出されていた私宛のメールの変な日本語を列挙して、それを訂正して正しい文章に書き直すことを教える。
但し、誰が送信した文章か分からないように、長文のメールは使わず、
変な箇所だけコピーして教材とした。
勉強会が終って場所を移し、この半年の間に入った新人先生方の歓迎会を行った。この歓迎会が変で、日本と様子が違う。
歓迎会なのに、全費用を負担するのは新人先生方である。
海鮮鍋は結構美味しい。でも菜箸を使わないのが気に入らない。
先輩先生も少しはお金を集めてプレゼントするようだが、そんなものじゃ焼け石に水である。
もっと変なのは、女の先生の中の1人が自分の恋人を連れて来ていることである。これには驚いた。この学校とは何も関係無い男である。
私と新人先生方。
私が隣の先生にそのことを言うと、「日本では駄目なんですか?、では
会社の場合は社長に許可を取るんですか?」と、話が噛み合わない。
「そうじゃなくて、社長に許可を取るような話ではない。そんな非常識な人はいない」と言っても、どうも分かっていないようだ。
左は鳥のから揚げ風。
奥の鍋は炊き込みご飯風、右は空芯菜の炒め物。
そうかといって、みんなに紹介するわけでもない。
彼女の隣で一緒に食べたり、飲んだりしているだけである。
これは一体、なんなんだー?
この国では写真を撮ると、まだVサインをする。
(おまけの話)
歓迎会の二次会はカラオケとなった。
私の希望を入れて、日本語の歌のある店に行った。
この国ではカラオケが大流行りで、学校の近くだけでも数軒はある。
料金システムは、人数に関係無く、部屋代だけを支払えば良い。
でも、飲み物、食べ物が異常に高い。
普通の飲食店の数倍の値段である。
「我が人生に悔いなし」を歌う。
93点で、みなビックリ。私もビックリ。
みんな大いに盛り上がり、若い女の先生を中心に歌いまくる。
この国では誰かが歌うと合唱となる。
ベトナムの若者向けの歌は日本の歌に似て、別に違和感は無い。
帰る頃になり、台風の影響で大雨となった。
みんなはそれでもカッパを着て、雨の中をバイクで帰って行った。
私は往きはバイクに乗せてもらったが、帰りは大雨でバイクは怖いので、タクシーで帰った。
日本の「まつや」のカレー南蛮そば。
雨で夕食にも出掛けられないので、以前に日本から送ってもらったカップ麺を出して来た。「まつやのカレー南蛮ソバ」というのがあったので、
お湯を沸かして3分待つ。
カレーの匂いがホテルの部屋中に充満した。
箸が無いので、フォークでソバを食べる。
しみじみと異国の空の下で、日本のソバを味わう。
カップ麺が、こんなに美味しいものとは知らなかった。
箸が無いので、フォークで食べる。