■ベトナム(29)・・・日本語の文章を添削する
(2013年8月13日) 日本語は難しいかというと、私にはどうか分からない。
生れた時から日本語を使っているので、深く考えたことが無い。
日本人でも相当に酷い文章を書く人や、何を言っているのか分からない人もいる。
中部地方の料理(ベンチャン)、この国ではなんでも米のペーパーに包んで食べる。
ここへ来て、日本語学校の先生方から時々、Eメールが届く。
それを読むと、「言わんとする意味は分かるがなー。もう少し日本語らしくしてあげたい」と思い、ある時、思い切ってその文章を添削して返信してみた。
マカロニが入っているが、ベトナム風の焼きソバになっているイタリア料理。
そうしたら、思いがけず「ありがとう御座います。私の書き方を直し続けてませんか」と返信が来た。これには笑った。
そこで土曜日の午前中に「メールの文章の書き方」の講習会を開いた。
雷魚の煮つけ。
日本の味に似ているので、日本食が懐かしくなると食べる。
講習会の前に先生方に私宛にメールを送信してもらい、その変な文章を
教材にして添削をするという方法を取った。
但し、プライバシーの問題があるので、先生の名前は出さないことにしたが、この国ではプライバシーなんて考え方は無いのであるが・・・・。
「バインセオ」。野菜入りのクレープのようなもの。
これをハサミで切って、米のペーパー(左奥)と野菜に包んで食べる。
先生から送信された文章は面白いし、可笑しい。
「橋本先生の考え方は、私に積極的な影響を与えました」なんて、気持ちは分かるがなー。
これは「橋本先生の考え方は、私に強い影響を与えました」と直す。
職員室。日本語能力は様々である。
ドンナイの日本語学校に行く前には私の秘書役のDさんから、「橋本顧問は見えた後で、私に話しをしますね」と来た。
これはドンナイ観光に関するメールなので、「橋本顧問が見た後で、私に話して下さい」と言いたいのだろう。
こんな感じのメールが頻繁に私のところに届く。
そんなメールの講習会は大笑いをしながら終った。
でも、可笑しなメールもクイズだと思えば、それはそれで楽しいものである。
日曜日の夕食はカップ麺を食べる。
(ベトナムでは日本の「エースコック」がシェア1番)
(おまけの話)
この国の人はドリアンが好きである。
私は何回も食べたが、今でも好きではない。
ドリアンは強烈な匂いがするので、ホテルには持ち込み禁止である。
以前にドンナイの果樹園に行った時に、お土産にドリアンを頂いたので、それを学校に持参して先生方にプレゼントしようと思った。
しかし保管する場所が無い。
そこでコッソリと部屋に持ち込んだが、一晩中臭くて参った。
お土産の左からマンゴスチン、ランブータン、ドリアン(1個だと500円くらい)
私のプレゼントしたドリアンの匂いが学校中に広がっている。
それでも誰も遠慮して、勝手には食べない。
私が「食べないと匂いが収まらないから、早く食べて!」と言ったら、やっと包丁を持って来て、ドリアンを割ってみんなで食べている。
先生方は「美味しい」を連発している。
未熟(左)と熟成したマンゴスチン(右)。3~4日で熟成すると聞いたが、まだのようだ。
ドリアンは現地でも安くないので、先生でもたまにしか食べられないのだと思う。先生方は入れ替わり立ち替わり私のところに来ては、「美味しかった」、「ご馳走さま」を連発する。次の日もまたお礼を言う。何回も言う。
あまり何回もお礼を言うので、「2回以上のお礼の言葉は催促を意味する。またプレゼントして下さいという意味に日本人は取るので、3回のお礼は駄目です」と日本の習慣を教えてあげたらビックリしていた。
日本語と日本の習慣は難しいのである。
先生達を招待して食べた海鮮料理屋のカニ鍋。ここではカニは高い。
養殖の渡りガニを使っている。右は米粉で作った「うどん」。