■はかどらない
毎日のように引越しの為の整理をしている。 40年以上も溜め込んだガラクタは、そう簡単には整理が付かないものである。
それに珍しい物を発見すると、それを眺めては思い出に耽る。そして何年も前の自分を思い出す。
こんなことをしながらの整理なので、整理というより自分の回顧録を見ているような感じになる。
古新聞に包まれたお宝?
そんな中に古い新聞紙に包まれた厚めのレンガのような物があった。そして突然、思い出した。
これは100円札の1000枚の新札の束で、当時の10万円である。
私の姉が旦那の転勤で九州に行っていた時に、私に電話があった。
『今では流通していない100円札の束が九州では手に入る。要るなら手配するけど・・・』という内容だった。
100円札の束(10万円)
私は「もしかして、20~30年先にはかなり高くなっているのでは?」と思い、手配してもらったのである。
そして45年以上が経過した。
果たして、どのくらいの価格に上がっているかと思い、ワクワクしながらインターネットで調べてみた。
そして愕然としたのである。
殆ど上昇していなくて、額面通りだったのである。
旅行で行った外国の紙幣の数々
私の持っている100枚番号続きで包装してあり、帯封があっても、せいぜい1割アップくらいのものであった。
その時の10万円を定期預金しておけば、少なくとも3倍くらいにはなっているはずである。
「捕らぬ狸の皮算用」を地で行ったような話である。
さて、この100円札の束をどうしようか?というのが、今の悩みである。
ハードカバーの専門書(売れない!)
(おまけの話)
片付けをしていて発見するのは、いい思い出ばかりではない。
会社を売却した時の資料が山ほど出て来た。
これはもう時効なのだが捨てるわけにもいかず、庭で焼却した。
書類をパラパラとめくると、数字の中に辛い日々が思い出された。
庭で焼却する。
写真も山ほどあるが、これもゴミには出し難い。
何枚かを残して、これも焼却した。
その中に昔の彼女の写真があったのには、自分でも驚いた。
書籍は山ほどあるので、これはブックオフに持って行った。専門書やハードカバーの本は買い取りしないと言われた。
買う時は高いが、売る時は安いというのは宝石に似ている。