■噴火湾の宗八カレイ
伊達市の建築家のSさんに無理矢理にお願いして、宗八カレイを釣りに行くことになった。 今までも何回も連れて行ってもらっているが、数匹釣れれば私は大満足であった。
伊達に来て2日目の午前8時30分に伊達港集合となり、建築家のSさんが、仕事仲間のSさんと現れた。
彼は本業はブリキ屋さんだそうだが、スタイルから見ると、どう見ても釣り師である。
防波堤で釣る人
防波堤で釣る人を横目で見ながら港を出て、噴火湾の沖合に船を停めて竿を入れる。
私の竿にはすぐに当たりが来て、小さめのカレイが釣れた。
かなり幸先が良いと思ったら、Sさんは、「場所を変えます』と言う。
よく理由が分からないままに、船は黄金方面に移動する。
クルーザーを運転するSさん
そこで竿を入れたらまたすぐに当たりが来て、今度は大きな宗八カレイが釣れた。
それから竿を入れる度に、次々とカレイが釣れる。
一度に2匹も掛ることが、4回もあった。
「入れ食い」という奴である。
いつもは6~7匹くらい釣れると、もう満足して竿を上げて写真撮影に専念するのだが、今回は釣れてしまうので休めない。
カレイを釣り上げたブリキ屋のSさん
これだけ釣れると、釣りというのも相当に面白い。
わずか2時間くらいの間だったが、36匹も釣れた。
こんな楽しい釣りは生まれて初めだった。
まだまだ世の中には面白いことがある、ということを知った。暫くは元気で過ごし、またもっと面白いことに出会いたくなった。
私の釣った真カレイ
(おまけの話)
スーパー北斗に乗る為に南千歳駅で列車を待っている時に、伊達の建築家のSさんからメールが入った。
『伊達駅に着いたら迎えに行くので、釣りに行きませんか?』
その後も、『宗八カレイがあるので、いりませんか?』などとメールが入る。
そして極め付けは、『北舟岡駅近くの海にいます。海上から橋本さんの乗っているスーパー北斗をお迎え致します。手を振りますよ。』とあった。
近くのボートでも、次々と釣れている
北舟岡駅に近付いたので、私は車内から海上を見る。
そこには一艘の船が停泊していて、太めのオヤジが手を振っているのが見えた。まるで映画の1シーンのようだった。
私は長年、伊達市に来ているが、海の上からのお迎えは初めてで嬉しかった。