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[2008.11.06]
■伊達にも映画館が欲しい
伊達に滞在している間は映画を見られない。 
隣町の室蘭まで行けば見られるのだが、それも億劫になってしまっている。 
だから、東京に戻ると狂ったように映画を見に行くことになる。 


私がよく行くのは府中の東宝シネマ・コンプレックスである。ここでは同時に9ヵ所で映写しているので、かなり色々な映画を見られる。 
 
 
戻ってから見たのは、『おくりびと』、『PS.アイラブユー』、そして『最後の初恋』であった。 
主演のリチャード・ギアーが好演してしている。 
先日は銀座の和光の裏の映画館で『マリタのやさしい刺繍』を見た。この後の映画は、『ウォンテッド』、『ブーリン家の姉妹』を予定している。 
 
60歳を過ぎるとシニア割引きがあり、1800円の映画が1000円で見られる。 
しかも、カード会員に登録しておけば、6本見れば1本がタダになる。更に駐車場が3時間もサービスされる。 
従って、女房と一緒に行って、どちらかが6本見た後の無料サービスを受けると、2人で1000円で映画が見られて、しかも1200円の駐車料金がタダになる。 
こんな安いレジャーは無いと思っている。 
 
伊達にも映画館が欲しいと思っていたが、或ることに気が付いた。 
私の町は11万人の人口だが、映画館は無い。 
伊達は3万7000人である。 
私の子供の頃は地元にも2軒の映画館があった。 
映画館の名前は1軒は小金井劇場で、もう1軒は名画座であった。 
 
伊達にも昔は映画館があったそうだ。 
どちらの町にも映画館がなくなった。その理由は『見る人が居ない』に尽きる。 
私の町にも映画館が無いのに、『伊達にも映画館が欲しい』なんて言える立場じゃないと分かった。 
 
(おまけの話) 
私にとって映画を見る楽しみはストーリーだけではない。 
映画が終り最後のスタッフなどの画面になると、席を立つ人が多い。 
 
私はそこからが楽しみなのだ。 
映画を製作する上では大勢の人の手が必要である。 
その映画に関わった人は全て(だと思うが・・・)、最後の紹介に出て来る。それを見るのが楽しい。 
そこでは色々な職業があるんだなーと教えてくれる。 
 
先ずは映画に使われた音楽が多いのに驚く。 
次に主演スターの世話役なんて係がいて、その人の名前も紹介される。 
スタントは必ず登場する。 
待機していたペンキ屋なんてのもある。 
 
私の待っているのは、『ケータリング』である。 
アメリカの映画製作現場の食事は、日本のようにお弁当とか仕出しではない。 
撮影現場に大型調理専用トラックが来て、そこでかなり豪華な食事を出すらしい。 
日本もアメリカも『腹が減っては戦が出来ぬ』ということか? 
そのケータリングがどこの会社か見るのが楽しい。 
 
映画を明るくなる最後まで見ていると、思いがけない世界が見えて来る。 
映画にも色々な楽しみ方がある。 
 

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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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