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[2018.10.07]
■台湾紀行(7)・・・・台中~花蓮
 
この日は古さんと2人で、1泊2日で花蓮に行くことになっている。 
私は台湾には7回も行っているが、花蓮には行ったことがないので楽しみにしていた。 
 
花蓮は台湾の東海岸にあり、台中からは中央山脈を越えて行くか、台北へ出て海岸線を下るかのどちらかだ。時間的には台北経由の方が早い。 
しかし私は時間は掛かるが、景色の良い山越えを選んだ。 
 
車は台湾の中央を貫く中央山脈に入って行く。 


午前6時30分に古さんがホテルに迎えに来た。 
朝食を食べる時間が無かったので、途中の売店でバナナを買って食べた。久し振りの台湾バナナは甘くて美味しい。 
車は順調に走り、いよいよ山岳地帯に入って行く。 
 
下の方に山岳民族の部落が見える。 
 
 
段々と高度が上がるに連れて、美しい景色が現れて来る。 
時々、車を停めては写真を撮る。 
昼になったので途中の大きな駐車場付きの食堂に入る。 
ここは全くのローカル食堂で、売っている物はあまり清潔そうではないが、チャーハンと筍スープを頼んだら、これが大当りで美味しかった。 
 
古さんの説明では「あの人たちは少数民族だよ。彼女を見れば分かる。目がパッチリしているでしょ」と言う。良く見たら、バアサンなのに目が大きく、愛らしいのが可笑しい。 
 
昼食に寄った食堂。(あまり衛生的でないのが心配だった) 
 
 
この辺りから川の岩が大理石ばかりなのに気が付く。 
川底が大理石で白いので、川の水が青くて美しい。崖の岩も大理石だ。 
今は大理石の切り出しは禁止となったようで、この美しい景色が保存されるのが嬉しい。 
中央山脈を越す道の最高地点に到着し、休憩と撮影になった。 
高度は3275メートルである。 
 
下に見えるのは茶畑。(高い山で昼夜の気温差が激しいところのお茶が美味しいと言われている) 
 
 
車から降りたら、よろめいた。頭もぼんやりしているし、少し痛い。 
私は焦った。台湾に来て、過密行動で脳梗塞になったか? ここで死ぬのか?「旅先で死ぬのを客死というんだ」なんてことが頭に浮かんだ。 
古さんが「大丈夫ですか?」と聞くが、大丈夫じゃない。 
写真を少し撮って車に戻り、そこから中央山脈を下って行く。 
 
最高地点に近付き、尾根伝いを走る。この辺で体調が悪くなった。 
 
 
2500メートル地点に降りて来たら、嘘のように頭の痛さが解消した。 
どうやら軽い高山病になったようだった。 
途中のカフェで休憩する。目の前を白人のサイクリストが集団で山を下って行く。お茶を飲んで我々も山を下って行く。 
 
途中の工事中の通行止めの場所で彼らに追いつく。 
古さんが車から降りて、彼らに話し掛けている。車に戻った古さんの話では「彼らはカナダ人で15人でここに来た。世界中の景色の良い道を走るのが趣味のグループだ」そうだ。 
 
中央山脈を下るカナダ人グループ。自転車はカナダから持参して、最高地点まで業者にトラックで運んでもらい下りだけを楽しむ。(古さんの家族はカナダのトロントに住んでいる) 
 
 
8時間のゆっくりドライブで、やっと花蓮に着いた。 
ホテルは前日に古さんがネットで予約してくれている。 
フロントで私が日本人と分かると部屋のアップグレードをしてくれて、広い見晴らしの良い部屋を提供してくれた。 
海が見えるが、あいにくの小雨で残念だった。 
 
窓から見たホテルの庭と花蓮の町。右手に海が広がる。 
 
 
(おまけの話) 
ホテルにチェックインした後に、花蓮のお寺を見に行く。 
寺の名前は吉安慶修院というようで、入口で入場料を支払う。 
その時に何か「変だなー」とは感じていた。寺なのに入場料を取るの? 
それでも仕方なく1人30元(120円)を支払って門の中に入る。 
 
中央山脈で見付けた、今は少なくなってしまった台湾ヒノキの巨木。 
 
 
左手に四国八十八ヵ所巡り、右手に弘法大使像がある。 
奥に飾られていた古い写真から判断すると、どうやらこの寺は昔、四国の吉野から移住した人達が建立した真言宗高野派の寺・・・だったらしい。 
 
正面突き当りに簡素な本殿のようなところがあり、若い台湾人女性がかしわ手を打っている。 
近付いてみたら、「お参りの方法」が日本語で絵と共に書かれていて、彼女はそれに従っただけだった。 
 
途中には吊り橋、滝などが多くある。岩は全て大理石。 
 
 
日本語で話し掛けてみたら、彼女は日本語が分かった。日本には行ったことはないが独学だと言う。そこで、ここはお寺なのでこの説明は間違えている。「二礼二拍一礼」は神社のお参りの方法で、お寺は手を合わせるだけと教えたらビックリしていた。 
 
帰りに入場券売り場の女性に古さんが事情を説明したところ、係の女性は「ここは花蓮市の観光施設なのでお坊さんはいない」と言った。 
そこで、「市の担当者にお寺と神社のお参りの方法の違いを伝えてくれ」と話しホテルに戻ったのである。花蓮市もいい加減だなー! 
 
大理石の岩から流れ出る滝。川底も大理石。 
 
 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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