■皇居へ「大嘗宮」を見に行く
11月14日から15日にかけて皇居で「大嘗祭」が行われた。
解説によると「大嘗祭は五穀豊穣と国民の安寧を祈る儀式です。毎年11月にある新嘗祭のうち、天皇が即位して最初に行う儀式を指します。天皇が一代に一度だけ行う重要な儀式とされます」とあった。
東京駅から皇居へ向かう道は、和田倉門で銀杏の紅葉が真っ盛りだった。
その時の儀式の為にだけに作られた「大嘗宮」と関連費用は総額24億4300万円となっているようだが、天皇制反対の人達がクレームをつけている。
私は「令和で1回だけの儀式なんだから、その程度の金額ならいいじゃないか」と思っている。
また時々、ニュースにもなるが、もっと大きなムダ金が使われているからだ。
皇居前広場はいつもと違って、順番待ちの人がほとんどいなかった。
その大嘗宮を取り壊す前に、一般公開をすると知った。
「何時間も並ぶのは、天皇即位パレードで終りにする」と書いたのに、また行く羽目になってしまった。
それはある女性からのメールで「もう、これで止める、止めると言いながら、橋本さんはまだまだ止めないと思いますよー」とあったからだ。
私の性分を見透かされている。
皇居東御苑に建てられた大嘗宮を遠くから見る。
大嘗宮の一般公開は、11月21日から12月8日までの18日間、行われる。そこで私は11月21日の初日に坂下門に行った。
午前9時から見学開始となっているので、午前7時30分に現地に行った。
90分前では多分、1000番くらいだろうと思っていたが、どうしたことか今回は100番以内だった。
ここまで近付いて見られる(大嘗宮)
早くから来て並んでいるのは暇人のシニアばかりで、特に女性が多い。
8時50分になり、手荷物検査が始まった。
その後に金属探知機で身体検査があり、その先でまた並ぶ。
午前9時になり、皇宮警察の先導で坂下門から皇居内に入る。
大嘗宮の神門正面。(この一番奥で儀式が行われた)
坂下門を入ったら、テレビカメラの放列があった。
そこからかなり歩いて北桔橋門(きたはねばしもん)近くの天守閣跡まで行く。
足腰の弱いシニアが脱落するので、いつの間にか10番目くらいになっていた。お目当ての「大嘗宮」は、皇居東御苑の天守閣前に作られていた。
大嘗宮の横に廻って見る。
メインの建物は壁が無く柱だけなので、なんだか棟上げ式の住宅のようだ。造りも質素な感じがした。
大嘗宮の神門正面で写真を撮れば、それで終りである。
中に入れるわけではないので、それ以上はやることが無い。
建物は三方向から見られるようになっているので、写真も三方向から撮った。1時間30分を並んで、30分で終りにして北桔橋門から皇居を出た。
大嘗宮の裏に廻って見る。
(おまけの話)
大嘗宮の撮影があっけなく終ってしまったので和田倉噴水公園で写真を撮る。まだ帰るには早いので丸ビルでお茶をしてランチの時間まで待った。
12時に外に出ると、東京駅丸の内口の前に大勢の人が並んで待っているのが見えた。誰か有名人か偉い人が来るようだ。
和田倉噴水公園。
私は誰が来るか分らずに、みんなと一緒にロープの外に陣取った。
すると隣のオバサンが私に話し掛けて来た。
オバサン「誰か来るんですか?」
私 「誰か分かりませんが、警備状態、迎えの人達から判断して、天皇皇后両陛下ではないかと思う」
オバサン「じゃあ、私も待ってみよう」
皇宮警察のサイドカーの先導で、天皇皇后両陛下の車がやって来た。
20分ほどしたら、皇宮儀仗隊のサイドカーの先導で黒塗りの車がやって来た。そして私の目の前を通り過ぎて、東京駅の「皇室専用貴賓出入口」に車は停まった。
これから天皇皇后両陛下は御公務で、どこかへお出掛けになるのだろう。帰ってからテレビニュースで見たら、伊勢神宮へお出掛けと分かった。
「親謁(しんえつ)の儀」に臨まれるようだ。
天皇陛下が手を振った。
天皇皇后両陛下は公務とはいえ、寒いのに車の窓を開けて大変だなー。