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[2009.02.10]
■豪雪の温泉地帯を行く(貝掛温泉)
私が同級生と結成している秘湯研究会の行事があった。 
今回は『豪雪の中で露天風呂に入る』というのが私の企画したテーマである。 
そこで日本でも有数の豪雪地帯であり、コシヒカリの故郷でもある新潟県の4ヶ所の源泉掛け流し温泉を堪能するという旅だ。 


参加者の4人の友人達と東京駅で待ち合わせ、10時25分発の上越新幹線『MAXとき317号』に乗る。所要時間の1時間18分で到着し、越後湯沢駅で降りる。 
そこから路線バスで貝掛温泉に向う。25分くらいのバスの旅である。 
更にバスを降りて15分くらいの温泉宿まで雪の中を歩いて行く。 
 
徒歩で向かう 
 
貝掛温泉 
 
お昼ご飯に予約してあった松花堂弁当を食べて、すぐに露天風呂に行く。 
例年よりかなり雪は少ないとはいえ、大きな露天風呂は加熱していないのでぬるい。 
立ち上ったりしたり、風が吹くと寒い。 
 
泉質はナトリウム・カルシウム泉である。 
お湯の色は透明で、匂いもない。 
寒いので、奥の小さ目の露天風呂に駆け込む。 
こちらは加熱してあるので適温になっている。 
 
露天風呂 
 
奥の方で1人で露天風呂の中で自分の写真を撮っている男がいる。 
私は近付いて『撮ってあげましょうか?』と聞いた。 
彼はどうやら言葉が分からないようだ。 
ろうあ者かなと思ったら、英語が返って来た。色々と聞いてみたら、オーストラリアのメルボルンから来たと言う。 
 
オジサンになると温泉がなによりの贅沢である。 
その幸せを感じながら、いつまでも温泉に浸かっていた。 
でも、ここは立ち寄りだけの為に来たので、あまりゆっくりは出来ない。 
14時09分発の路線バスに乗る為に宿の主人にバス停まで送ってもらった。次は今夜の宿となる清津峡温泉である。 
 
(おまけの話) 
帰りは貝掛温泉からマイクロバスでバス停まで送ってもらった。その時は我々の他にも1組の家族連れのお客が一緒だった。 
バス停で降りたら、そちらのお客が『旅館にマフラーを忘れて来てしまった』というようなことを言っている。 
 
どうも言葉が怪しい。聞いていたら、お父さん以外は日本語ではない。 
中国語のようなので、『どこから来たんですか?どうしたんですか?』と聞いてみた。 
すると、帰りに旅館の食堂でマフラーを忘れたらしいことが分かった。そこで宿のオヤジが女将に電話して、マフラーを探させた。 
 
その時、我々の仲間のS君が『俺もマフラーを忘れて来た』と言い出した。幸いに2人のマフラーは見付かって、女将がバス停まで届けに来た。 
その中国人家族は台湾の台北から、台湾には無い雪を見に来たと言っていた。 
ここもオーストラリア人や台湾人が来るようじゃ、秘湯ではないなー。 
あの台湾人家族がマフラーを忘れてくれなけりゃ、S君はマフラーを忘れたことさえ気が付かなかったのである。 
オヤジはスタートから困ったものだ。この先が心配だ。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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