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[2009.10.21]
■木の中に仏が見える
池袋東武デパートで開催されている平成の大仏師と言われている松本明慶氏の仏像彫刻展を見に行った。 
展覧会のタイトルが『木の中に仏が見える』というものである。 
 
最近は『仏像』と名が付けば、どこでも人が集まる。 
世の中も変ったものである。 
会場に入ると年配の人が多いが、彫刻に黒山の人だかりである。350点くらいの松本明慶氏の作品が飾られている会場には、白い作務衣姿の弟子達も数名、説明員として来ている。 
 
仏像展のポスター 


作品の多くは即売しているが、小さい物で10数万円から、大きくてしかも材質が白檀だと1000万円以上もする。 
さすがにそれは売れていないが、何体かは売却済の印が付いている。 
 
11面千手観音像と子安観音菩薩像 
 
私は弟子に聞いてみた。『お弟子さんが粗削りをするのですか?』。 
すると弟子は『我々には木の中の仏様が見えないので、それは先生が彫る。そして最後の仕上げを弟子がする』と言っていた。 
 
仁王立像 
 
『そうかー』と、仏師の私も納得した。 
なぜなら、私にも木の中に仏様など見えないからである。 
やはり現在の仏像彫刻で日本の第一人者はタイトルからして凄い。松本明慶大仏師には見えるらしい。 
 
仏像は高くて買えないので、写真集を買って来て我慢した。 
 
写真集 
 
(おまけの話) 
仏像展を見てから所沢に行った。 
私が伊達市に行っている間の留守番をお願いしているオバサンのお見舞いである。 
私達が伊達に来ていた時に、オバサンは脳梗塞になり入院した。 
 
伊達から帰ってすぐに見舞いに行ったが、その時は意識が無かった。 
その後、オバサンが転院して意識が戻ったと聞いたので、急いで見舞い行ったのである。 
 
聖観音菩薩像 
 
今年で82歳となるオバサンはかなり痩せたが、元気になっていた。 
それが驚くことに、奇跡的に後遺症も殆ど無く回復したのである。人の寿命は分からないものだ。 
あちらの世界に行きかけたが、追い返されたみたいだ。 
 
そのせいか、オバサンはもう仏さんみたいな良い顔をしていた。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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