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[2010.07.23]
■懐かしの鉄工所
私のブログのファンである鉄工所経営のKさんは、時々、私のブログに対してコメントを書いてくれる。 
 
私は現役の時は工業だったので、「鉄工所」と聞くと、それだけで親戚のような気持ちになる。 
私の場合はKさんの職種とは少し違い、「メカトロニクス」という分野であった。 
 
これはコンピューターで制御する機械類のことで、大型の油圧で動かす機械を製造していた。 
だが、その機械も本体部分は鉄で出来ているので、その加工は鉄工所の分野となる。 
 
F鉄工所 


ある日のことである。 
急に思い立って、約束も無しでF鉄工所のK社長を訪ねた。 
その前にお昼ご飯をチロルで食べたので、マスターに会社の場所を聞いておいた。 
 
初めて会うK社長は2代目だそうだが、真面目そのものである。 
大体に於いて、2代目というのは少し遊び人が多い。 
そして、3代目で会社を潰すと決まっている。・・・と、思う。 
 
アーク溶接 
 
ところが、K社長は例えて言えば、「真面目がツナギを着ている」というか、「歩く真面目人間」という感じだ。 
 
仕事の話をしたが、やはり私はK社長と同類である。 
私は彼の話が全て理解できる。 
 
話の間にも、従業員の作業は続いている。 
時折、聞こえるアーク溶接の火花の音、切断機の砥石の匂い、天井を走るクレーン、なんだか全てが懐かしい。 
 
 
伊達に居る間に昔に戻りたくなったら、K社長の鉄工所に行って、そこで鉄の匂いを嗅ごう。 
 
(おまけの話) 
K社長は何が本職か、よく分からないほど多才な男のようだ。その能力のひとつに、ガラス細工がある。 
 
切断機の火花 
 
ガラス細工といってもガラスを溶かすのではなく、表面を加工して模様を作り出すのである。 
それもサンドブラストという方法で、細かい砂をガラスの表面に噴射して模様を削り出す方法である。 
 
出来あがった作品を見せてもらったが、どれも素晴らしい。 
鉄は曲っても、切れても、熱を加えて元に戻せる。 
ところがガラスは割れたら終り、一発勝負である。 
失敗は許されないのである。 
 
ガラス細工 
 
普通は鉄を扱う男はそんな繊細なことは出来ない。 
K社長はどうして出来るのだろう? 
これから少しずつ、付き合いを深めてみたい男だ。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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