■偶然の一致
人によって頻度の差はあると思いますが、私たちはよく偶然・偶然の一致を経験しているのではないでしょうか…?思いがけない場所で、突然昔の友人に会ったり、ある人の事を考えていたら、当の本人から電話がかかって来たり、何気なく鼻歌を歌っていたら、その直後にラジオやテレビから同じ曲が流れて来たり…。皆さんも今までに数え切れないくらいの偶然を経験しているはずです。 ただね、世の中には”偶然の一致”で片付けられない事も多いようで…。
1978年8月6日、当時のローマ教皇パウロ6世が他界した時も、不思議な偶然の一致としか言いようのない出来事があったようです。教皇パウロ6世が今、まさに息を引き取ろうという時、小さな目覚まし時計が突然けたましく鳴り始めたそうです…。この時計は1923年に購入して以来55年間、毎朝6時に教皇を起こして来たもので、その日ベルが鳴ったのは朝の6時ではなく、どういう訳か夜の9時40分だったそうです…。
後にバチカンの広報官ロメロ・パンチローリは「何とも不思議な出来事でした。法王はあの時計をたいへん気に入っておられて、ポーランドで買って以来、どこへ行くにも持って行かれてました…」と語っています。
超有名な偶然の一致に0(ゼロ)の呪いと恐れられているものがある…。知っている方が多いと思うけど、末尾に0が付く年に選出されたアメリカ大統領は在職中に死ぬ運命にあるという…。アメリカ大統領の選挙は4年ごとに行なわれるから、末尾が0になる年の大統領選は20年おきということになる…。
これまで1840年のウイリアム・H・ハンソン、1860年のアブラハム・リンカーン、1880年のジェームズ・ガーフィールド、1900年のウイリアム・マッキンリー、1920年のウォーレン・ハーディング、1940年のフランクリン・ルーズベルト、1960年のジョン・F・ケネディ、1980年のロナルド・レーガン、の8人が末尾0の年に選出された大統領なのだが、このうちレーガンを除いた7人の大統領が在職中に亡くなっている。
唯一の例外であるレーガンはこの呪いから逃れたようにも見えるけど、ご存知の方も多いように1981年に大統領狙撃事件が起き、盾になった報道官のおかげで危うく難を逃れているし、レーガンは在職中ガンを患っていて、既にその身に呪いが降りかかっていたのだ!とも言われている。
この0の呪いの中で、かなりすさまじい偶然の一致はリンカーンとケネディにまつわるものなのはよく皆さんも知っているのではないでしょうか…?
言うまでもなく、2人は在職中に暗殺された大統領なんだけど、その偶然の一致の多さは笑ってしまうくらいですよね…?まず、2人はいずれも金曜日に暗殺されていて、しかも妻の目の前で、頭を銃撃されている。
リンカーンは1860年、ケネディはちょうど100年後の1960年に大統領に選ばれているんだけど、最初に議員に選出されたのも1847年と1947年で、100年違い。2人の暗殺後を引き継いだ大統領は、いずれもジョンソンという名前だ!A・ジョンソンは1808年生まれ、L・B・ジョンソン1908年生まれでまたちょうど100年違い。
また、リンカーンを暗殺したブース1839年生まれで、ケネディを暗殺したとされるオズワルドは1939年生まれで、ここでもキッチリ100年。
まして、このふたりの暗殺者は共に裁判にかけられる前に、別の人間に殺されてしまう…。
更に、リンカーンの秘書の名前はケケディ、ケネディの秘書の名前がリンカーンで、ふたりの秘書とも、暗殺されることになる場所には行かないように!と大統領に強く進言している。
リンカーンを暗殺したブースは、劇場で撃って倉庫に逃げ込み、ケネディを暗殺したとされるオズワルドは倉庫から撃って劇場に逃げ込んでいる。ここまで来ると、とてもじゃないけど偶然の一致じゃ済まされませんよね…?年を跨いだ状態だったビル・クリントン2000年当時の大統領もそう言えば、不適切な関係で失脚しましたっけね…?(笑)