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[2015.06.08]
今日から大町ミニギャラリーにて 
てんまる堂さんの作品展が始まりました。 
 
自分たちで育てた藍からすくもをつくり、昔ながらの手間暇かかる発酵建てで染めたり、草木から取れる染料で化学薬品を使わず自然に染めたり、絵を描いたりするてんまる堂さんの作品たちは、ほっとするような優しい色合いときれいな空間を作り出しています。 
 
こちらはストールたち 
きれいですね~ 
 
こちらは天然顔料で描いた作品たち。フレームもきれい。 
 
こちらも天然顔料の作品。 
 
てんねんやの酵母菓子たちもきれいな空間に仲間入り 
 
お買い上げいただいた方には素敵なプレゼントもあるそうです。数量限定なのでお早めに^^ 
 
化学合成された色は強くて鮮やかで、 
色落ちもせずにすっと使えるけれど、 
報道されない真実として 
日本で販売する商品を作るために 
中国の河川が七色に汚染されていたり 
それがめぐって海に流れ込んだりするのは 
知ろうとすれば今はネットでも情報はいくらでも出てきます。 
 
身近にある草木から、 
自分で育てた植物から、 
天然の鉱物からいただく色たちは 
アースカラー、という言葉があるように 
なんとも人と地球になじむ色合いです。 
 
それは最初から最後まで優しく、 
すべて自然に還り、汚染しない。 
 
昔ながらのやり方は地球と共存出来る。 
手間暇かけるだけの価値があるのです。 
 
そんなてんまる堂さんの作品たち、 
どうぞお手にとって、感じてください。 
 
今日も皆さま佳い日を^^ 
[2015.05.27]
先週から札幌の父が薪割りに来てくれています。  
 
去年家の周りの木を結構切ってもらい、大半は切ってくれた友人に切り賃として持って行ってもらいましたが、それでもまだ丸太のまま残っているものや、ぶつ切りのもの、細い枝などもありました。  
 
雪が溶けて、改めてよく見てみると、思ったよりもたくさん残っていたのです。  
今年の薪は十分足りるくらい。  
 
今までは薪の入手も不規則だったので、ひと冬ぎりぎりの量だけやっと準備できるようなことが多かったですが、今年初めて沢山の薪を残して春になり、薪が豊富にあることがどれだけの安心感なのかを初体験しました。北国では命をつなぐ大切な火の素です。  
 
灯油も使っていますが、薪ストーブから壁を2枚隔てた工房で使うためが主で、補助暖房的にお世話になっていて、メインは薪です。  
 
手を痛めてから、いつまで薪でやっていけるかなと思っていたら、二つの病気を克服した父が復帰してくれまして、月に一度、1週間くらい大滝に来て、春から晩秋まで薪のお世話をしてくれています。  
 
一時期は出かけることもままならず、大滝にも1年くらい来られずにいた父が、元気で朝は8時前から、夕方5時位まで、食事のとき以外ほとんど外にいて、休み休みですがずっと薪と向き合っているのが本当に信じられないくらいありがたいです。  
 
体調もとてもよいようで、ごはんもおいしいおいしいと言って食べてくれ、温泉に入って早くに布団に入り、朝までぐっすり眠ります。  
 
父も苦労人なので、親孝行がわたしの夢でした。  
 
大滝に来たのも、家と土地があれば畑を作り、昔ながらの保存食の知恵を使っていけば食べるに困らないし、山があれば薪もとれるし、温泉があれば寒い冬でも芯から温まることができる。  
 
なにかあって、流通が途絶えても、電気やガスが止まっても、少なくとも子供たちにひもじい思いをさせたくない、都会にいる両親や家族を迎えても大丈夫なように…  
 
たとえ借家暮らしの家族の家に何かあっても、  
ここに来れば大丈夫だって言えるように…  
 
何故か20代からこんなサバイバルな考えを持っていて、これからの生き方は田舎暮らし!と強く思っていました。  
 
このころから20数年、ここにきて15年、  
手さぐりの暮らしでしたが、  
うちに来てくれた時の今の父の幸せそうな顔を見ると  
ああ、本当にここにいてよかったなあと思うのです。  
 
この土地の恵みが父に楽しみと幸せ感をくれている。  
ここに住んでいなかったらできなかったことです。  
この地の空気、光、水、食べ物全てが、  
父に元気をわけてくれている。  
何とありがたい親孝行をさせていただけるのでしょう。  
 
大滝だから、土地もきれいで豊かで、清らかで、  
大滝だから、水も豊富で温泉もふんだんに湧き、  
大滝だから、人のつながりでこの土地を預かり、  
今まだ整頓途中ですが  
この地を先に残す価値のある土地にして、  
いままで沢山お世話になった地域に恩返しする。  
それがわたしの望みです。  
 
身体はひとつなので、何をするにものろいですが、  
のろくても少しづつでも形になって、  
いつかあれ?というように気がつくと変わってた、  
くらいのカタツムリの歩みかもしれませんが  
去年より確かに少しまた変わっています。  
 
去年増やしたグラウンドカバーの花が、  
きちんと越冬して増えて咲き誇っている。  
 
 
移植してから4年目で、ようやく群生してきたヤロウ。こぼれダネでも増えてきた。  
 
ミントが数倍に増え、庭の雑草を抑えてくれている。  
虫よけにもなる。  
 
去年思い切って剪定したアロニアの古木が、  
いい具合に新芽が出て軽やかに伸びている。  
さし木にしたものもほとんど越冬して  
花芽をつけたものもある。  
 
株分けを豪快にし過ぎたうえに、毎年草刈りが遅れていじけてしまい、7年たってようやく目立ってきたルバーブ。今年立派な株を分けていただいて、倍になった。  
 
林の中でひょろひょろと群生しているモナルダを、  
家の前に持ってきたら倍増え!  
日向のほうがいいと教えていただいたので試したら  
花の大きさも数倍に。  
 
まだ一見わからないくらいの変化ですが  
これから倍、倍になって見違えていく、  
その兆しがあります。  
 
この土地のものを生かして。  
ここに似合うものを増やして。  
これからは自然が宝の山です。  
 
まだ風邪が抜けず、せき込むととまらないので  
今日も中仕事中心かなと思いながらふと、  
明日札幌に帰る父にまだ蕗をごちそうしていないことを思い出しました。  
 
父に話したら、取ってきてくれるとのこと。  
私は大なべでお湯を沸かしながら、  
工房でお菓子の仕込みをさせていただきました。  
 
父の取ってきた蕗ををすぐにゆでて皮をむき、  
いただきものの大きな干しシイタケと昆布とともに  
濃いめの出汁で炊きあげました。  
 
今日のランチはこちら。  
 
蕗とシイタケの煮もの  
大豆肉と野菜の炒り鳥風(息子のお弁当メニュー)  
高野豆腐のソテー  
伊達産あやめ雪かぶの浅漬け  
煮込み手打ちうどん  
 
父は蕗をとても気に入って、  
おいしいおいしいと食べてくれました。  
 
父のお蔭で、初蕗。  
 
私だけなら、へろへろで今日は蕗取りには行けなかった。ありがとう。おかげさまです。  
 
半分父作だから、  
明日の手土産に、詰めてもっていってもらいます。  
 
来月は、父の日がありますね。  
またその頃来てくれるので、  
大滝づくしのおもてなしができるよう、  
今度は体調管理をもっとしっかりしようと  
心に誓いました。  
 
風邪でへろって動けないのも、  
こうしてしばらくぶりにブログを書けたりして  
これはこれでやはり恵みかなと。  
 
すべて無駄なことはなし。  
そういうことですね、きっと。  
 
今日の写真はこちら  
 
早朝の双子羊蹄  
 
こちらもまた青いのです。  
美しいですね~。  
 
では皆様今日も良き日をお過ごしくださいませ。  
 
お日様の恵みがありがたい日々が続いている中、 
風邪をもらってへたばっております。 
 
外ではどんどん草が伸び、 
花も咲き、虫たちも飛び交い、 
ああ、蕗がもう食べごろだとか 
畑のルバーブの花芽を取らなきゃとか 
心と体は裏腹に、ちょっと動くとせき込んで 
おっかさんしっかり!という状態になる。 
 
先週息子が鼻とのどの症状の風邪をひいて、 
数日でけろっと治ったので 
同じ風邪だろうから軽いだろうと思ったら 
何でしょうこの違いは。年でしょうか。 
免疫力の差をまざまざと感じております。 
 
子供の頃にひどい肺炎をしたせいか、 
肺と気管支がちょっとウイークポイントで 
弱ってくるとそこにきます。 
いい季節だから外仕事をしたいのに、 
工房にこもって中仕事。 
 
ちょうどいいと気持ちを入れ替え、 
溜まっていたラベルの仕分けや 
来週からうちのお菓子たちがお世話になる、 
てんまる堂さんの大町ギャラリーの展示即売会の 
お品たちを作ったりしています。 
 
花が咲いて虫も元気で外仕事にいい季節、 
ということは、微生物にとってもいい季節。 
酵母もとても活発に発酵します。 
毎日焼かないと消費が追いつかないくらいです。 
なのでせっせと酵母菓子を作ります。 
 
これはおととい焼いた天然酵棒。 
ごま醤油と青海苔の2種類のスナックです。 
歯ごたえがあってとまらない味わいです。 
 
去年から10種類のシリーズとして作り始めた 
天然酵母スコーンに、 
新しい仲間が増えました。 
其の名も「ミッドナイトココア」 
何だかカクテルの名前みたいですが、 
真黒くて細長い「ミッドナイトビューティー」という 
レーズンを使っています。 
 
普段使っているトンプソンシードレス種よりも甘みが柔らかく、酸味とのバランスが大人っぽい、特徴のあるレーズンで、高濃度カカオの生地と合わせると絶妙においしい。名前もそのままくっつけて(笑) 
 
伊達市街地では、委託販売して戴いている 
麗人さんには6月3日から、 
青葉さんとてんまる堂さんの大町ギャラリーでの展示即売会でも6月8日から13日まで展示しています。 
大滝のファーム453では今週末から先行販売です。 
どうぞお楽しみに^^ 
 
 
てんまる堂さんは、以前私が草木染めを習っていた時の仲間です。 
自分たちで藍を育て、すくもを作り、染めるという、とても手間暇のかかる昔ながらの手作りを大切にしている作家さんの集まりで、ナチュラルで肌なじみの良いるストールなどが人気です。 
是非素敵な作品たちに会いに来てくださいね。 
 
今日の写真はこちら 
支笏湖続きですが綺麗なので^^ 
これは夕方です。 
日が山に隠れてすぐ、夕焼けが消え始め、 
徐々に黄昏て青が広がってくる頃、 
まるで羽を広げたような雲が束の間見えました。 
ちょっと並行傾いているのは御愛嬌で;; 
 
地球って、ほんと美しい。 
皆さま今日も佳き日をお過ごしくださいませ^^ 
[2014.07.03]
気がつくとあっという間に七月になっていて、 
ブログを一カ月以上更新していなかったことが判明! 
 
どれだけ情報がたまったことでしょう;; 
小出ししていきますのでまたどうぞよろしくお願いいたします。 
 
雪が溶けてから本格的に指導を始めた改造計画。 
父の兄、私のおじさんが4月末に大滝に引っ越してきてから、まず目に見えて進んでいるのが草刈り! 
 
今まで手刈りでしかしていなかったのが、 
叔父さんと機械のパワーに圧倒され! 
見る見るうちに家の周りが広くなっていっています。 
雪解けの木を切り出したころはこんな風だったのが 
今はこんな感じ 
 
最初にここに引っ越してきた7年前は、ここにオンコの木があと3本生えてきまして、無剪定で自由に伸び放題だったらしく鬱蒼として、道路から家が見えなかったくらいでした。 
写真を撮っておかなかったのが残念。 
改造前・改造後を記録したかった(笑) 
 
うちの道路向かいの小川まで、笹刈りが進みました。 
笹とイタドリとイラクサに阻まれて、いつも冬しか行けない川になっていましたが、今年は違う! 
叔父様パワーで小川が見える! 
笹は手ごわくて、すぐに草刈り機の歯が駄目になります。叔父さんも毎日汗だくになりながら、笹と格闘してくれています。ありがたいことこの上ないです。 
 
ペレット工場からうちまでの道路沿いも、雪が溶ける前に友人に木を切ってもらいました。 
道路までかぶさるように鬱蒼と生えていた木を、 
種類の違う木をうまく残して、景観を明るくしてくれました。 
ここにこれから花の咲く並木を作ります。 
 
ミズナラのおおきな株の足元の草も綺麗に刈られています。 
今年は毛虫が多いですが、落ち着いたらいただきものの籐の大きなブランコをつりさげます。 
大人もしっかり乗れるサイズなので、楽しみです。 
 
庭の草とりをお父さんがしてくれました。 
そうしたら、綺麗なピンクのバラが出てきた^^ 
ヨモギと笹とミツバの間で頑張って耐えていたらしいこの方、7年目にして日の目を見ました。 
 
去年植えて、年を越し、今年も芽吹いて成長中のフェンネル。繊細な葉がとてもきれい。 
種がこぼれてこれから増えてくれるといいなあと思います。 
 
去年の夏にようやく支払いが終わり、土地の担保も解除になって、少しずつですが土地に手を入れることができるようになった今年。 
てんねんや一世一代の大仕事、オーガニック巨木カフェが育っていく様子を、きちんと記録していきたいと思います。 
 
これから陸上少年団に行っている息子の迎えに行きます。 
皆さま明日もよい一日をお過ごしください^^ 
[2014.05.02]
ひょんなことからガラス細工をすることになったてんねんや。 
 
地域振興、田舎のお宝発掘、理由は何でもいいのですが、大滝に恩返しがしたいと思い続けていたら、やはりつながる方と繋がり。 
 
大滝の名物で綺麗で珍しい、大好きなにょろにょろの話に花が咲き、若かりし頃からやりたいと思っていたガラス細工にとうとう手を出しました。 
 
ただ、にょろが作りたい^^ 
 
あの美しく神秘的でなおかつユーモラスなにょろにょろたちの素晴らしさを、旬の一時期以外でもちょっとでも感じていただけたらいいなあという想いと、ただ作りたいというそれだけで。 
 
こんなのできました。 
 
これ、はまりすぎ。 
てんねんや、やばいです。いったい何屋になるのでしょう。乞うご期待^^ 
[2014.02.24]
今日はお友達がお友達を連れてきてくれて、 
久々のぱんの会でした 
 
北海道産オーガニック全粒粉100%の生地に、 
オーガニックチョコ、 
オーガニックホワイトチョコ、 
作りオレンジピールを組み合わせた 
ノンオイル菓子パン 
 
真ん丸く膨らんだレーズンぱん 
 
無農薬大滝野菜を 
豆乳ホワイトソースで絡めて 
植物レンネット使用のよつばのチーズを乗せた 
冬の白いピザぱん 
 
いただいたリンゴとシナモンシュガーの 
シンプルなリンゴピザ 
 
手作りマーマレードのピザ 
 
これまたいただいた大根と 
エリンギのスープがついてお腹いっぱい 
 
一から自分でお菓子屋さんを始めたいという 
お友達と、 
一からぱん屋を始めて山ほどの失敗例をもつ(笑) 
てんねんやとの情報交換は尽きない!! 
 
終始笑いが絶えずの 
にこやかで円満なぱん作りは 
出来上がりもふかふかで円満。 
日曜日なので子供たちも一緒に 
遅いランチをいただきましたが、 
ピザのミミまで柔らかい!!と 
とても好評をいただきました。 
 
ぱんの会、してみたい方はぜひ♪ 
春には改装工事で工房が広くなり、 
週1でぱんの会を計画中です。 
酵母で遊ぼう♪ 
焼き菓子、ケーキ、ぱん、 
クレープ、中華まんじゅうなど 
天然酵母体験型ベジ料理会をお楽しみに♪ 
 
ああ、楽しかった~美味しかった 
喜んでいただけて、 
お役にたてるって歓びを 
感じさせていただいて、 
しあわせ~感謝感謝です。 
今日もありがとうございました。 
 
[2013.06.27]
小学校5年生の息子は毎日お弁当を持っていきます。 
昨日の給食に合わせて、シュウマイをつくりました。 
 
息子が小3年の時に、高度機能障害の可能性があるので専門機関に相談に行ってくださいと、先生から通知をいただいたことがあり、それがきっかけでお弁当を持っていくことになり、3年目。 
 
確かに忘れものは多く、いうことも聞かず、注意も散漫で、持ち物や提出物など私も子供まかせだったのもあり、先生に多大なご迷惑をおかけしていたころのこと。 
 
自分で学校に行きたいのだから、自分で準備する 
というのがお姉ちゃんの頃からの通例だったので、 
4歳下の息子も同じようににしていたら、 
男の子はこうも違うのかということを教えていただくような連続で、 
おかしいなこの子は赤ちゃんの頃からとても落ち着いていて、一時期とても泣き虫でしたが基本的におっとりタイプで、こんなに落ち着かないのはなぜだろうと 
思っていたときだったのですが、さすがに通知にはびっくりしました。 
 
何か原因があるのではとよくよく考え、思い当った一つが給食でした。 
 
息子がお腹にいるころから、自分の無肥料の自然畑のもの、仲間の無農薬有機栽培の自然のものを中心にした玄米食で、白砂糖を使わず、お肉やお魚も昔の日本人並みに盆暮れ正月や誕生日、お客様といった特別食、ハレの日のご馳走で、卵はうちの庭を走り回る鶏のもの、調味料も本物に変え、味噌も作り、梅干しも作り、たくあんも毎日のお菓子も手作りで・・・ 
という暮らしが基本で育った息子は、時に市販のお菓子などを食べたり、外食をすると、てきめんに白砂糖や化学調味料の影響が出るのです。もう人体実験のようで記録しておけばよかったと今さら思います。 
 
走りまわって止まらない、北海道で言うおだってしまった状態で、人の言うことも聞き入れなく、突っ走ったあげく挙動不審にもなり、最後は電池切れ、みたいな状態をお祭りのときやお出かけの時などに繰り返していたのを、思い出しました。 
 
お弁当にしてもらおうかと迷った挙句、給食も食べてみたいと言う息子の意見で、入学してから3年、給食を戴いてきましたが、もしや??? 
 
実は一度お弁当に替えていただけないかと当時の校長先生を交えての話し合いにまでこぎつけた事がありました。 
息子の状態をお話し、うちの家庭環境と、息子の生育環境もお話したうえで、お弁当のお願いをした所、 
その時はアレルギー以外でのお弁当は教育の方針に反するということで却下でした。 
 
化学物質や、電磁波、といった微細なものに対するアレルギーの診断はまだ困難を極め、専門機関による受診、沢山の検査、と、時間とお金と労力がかかります。ひとり親の田舎暮らしの家ではとても… 
母のカン、おかしいという感覚だけでは通じなかったのです。生まれてからずっとこの子を見ている母のカンより、医師の診断書、のほうが今は信頼されるのだとわかった出来事でした。 
 
それからもやはり息子の挙動不審、忘れ物は良くなったりぶり返したりを繰り返し、あまりに頻繁になった挙句の通知でしたので、今度はある程度の確信を持って先生と食生活のお話しもしました。 
 
大滝の給食の名誉のために宣言しますが、 
ここまで手作りで、地元の野菜もつかい、メニューの豊富さも世界旅行な給食は貴重です。すごいです。 
今の一般的な給食から考えると、ものすごく家庭的、良心的です。転勤してきた学校の先生方が、おほめになる大滝の名物の一つでもあります。 
 
自然に育った息子が今普通に使われている食品に敏感なだけで、それも自然なことで、ただ他とちょっと違うだけで別に悪いわけではないし、給食が悪いわけでもない、ということを明記しておきますね。 
 
そして学校との協議の結果、息子が落ち着く一つになる可能性があるのであれば、やってみる価値があるのではというその年に赴任された校長先生のご判断で、お弁当が始まったのです。どんなにありがたかったことか! 
 
ああ、長くなってすみません。 
はしょると誤解を招いたら申し訳ないので、ある程度流れを追いました。 
 
あ、息子の名誉のためにも明記しますが、 
今は全くあの頃のようなことはありません。 
ちなみに専門機関にも行かずじまいでした。 
先生方のためにも明記しますが、これは普通わからないです。うちがよくよく観察していたからたまたまわかるだけで、ごはんやお菓子を食べたら元気になるのは当たり前、が普通。うちの場合はこうでしたが、こういった症例は原因が複雑で、とてもデリケートでもあり、一概には言えないことも明記しておきます。それにしても食の力は大きいです。ほんと、人体実験のようです. 
 
 
そして冒頭のシュウマイに話は戻ります。 
これがそれです。 
 
クッキングペーパーなども貴重品でもったいなく感じてしまうてんねんやは、環境的にも自然の中にいるので普段はよく笹の葉などを蒸しものの時に普通に使います。 
おまんじゅうや、お団子に、笹団子や粽もそうですよね。昔からの防腐、風味づけの知恵です。 
お寿司のバランも、もともとは笹の葉。 
今はプラスチックに変わっていますが、伝統的な笹すしや、飯寿司なども、笹の葉を敷くものもいまだに普通に在ります。 
 
なので、いつも通りお弁当にそのまま入れました。 
そうしたら、息子が、 
「今日弁当に笹の葉が入っていて、みんなびっくりした」というのです。 
 
中には口を押さえてえ~信じらんないというそぶりの女の子もいたそうで、さりげない風を装いながらも口が少しとんがっている息子は内心傷ついた様子。 
 
今朝のお弁当を詰めている時、 
笹、入れないほうがいい?と聞いてみたら、 
すかさず、入れないでください。俺が恥ずかしいんで。と言われました。 
 
きれいに作られた、プラスチックの色とりどりのお弁当のしきり。透明で、清潔に保たれたサランラップ。 
そういったものが生まれた時からある環境の今の子供たちにとっては、お店で売っていてきれいに包まれて、買うものは安全で、その辺に生えている草は汚い、という感覚になるのもよくわかります。 
私同じく、その中で大きくなったのです。 
今の時代の、それが一般的で、自然。 
 
私は息子に言いました。 
 
新潟の笹団子や、子供の日の粽は、今でも笹に包まれているよね。北海道の飯寿司も、笹の葉やいたどり、フキの葉を上に敷くんだよ。 
今の子供たちは知らない子が多いだろうけど、笹の葉を使うのは、長い歴史の中で人が気付いた自然の防腐剤で、自然の知恵なんだよ。 
でも、お弁当には入れないでおくね。 
 
息子と娘は黙って聞いていました。 
 
私は息子に覚えていてほしい。 
ラップがなくなったときでも、すぐそこに生えている笹の事を。 
人が栽培しなくても、自然に生えてくる、食べてもよいと恵んでくれる山菜と呼ばれる野の草、木の実、薬になる草などの事を。 
 
中国の伝説時代といわれる太古の皇帝の一人、神農は、あまたの野草を自分で摂取し、自分の体を使ってその効能や毒性を調べ、後世に偉大な食の記録を残してくれた人です。今もその本は残っています。 
 
人が今に至る歴史の中で、もともとはすべて自然から戴いているという事実は今も昔も変わりません。 
ただ、自分でとってきて調理加工するか、工場や他の方がするかで「見えるか見えないかの違いだけ」です。 
 
おなべや釜を作るもとも、自然から。 
昔はたたらで鉄を溶かして、叩いて人が作ってた。 
もののけ姫でもありましたね。 
 
洋服を作るもとも、自然から。 
昔は綿や麻を栽培して、糸を紡いで、はたを織り、着物を作ってた。今も同じようにしているけど機械化され、加工の段階が多くて直接人からはあまり見えないだけ。 
 
車やテレビやパソコンやゲームの機械を作るもとも、自然から。 
あまりに沢山の部品があり、わからないけど元をたどればみんなやっぱり自然から。 
 
便利で綺麗なプラスチック製品のもとになる 
石油も、自然から。 
ドロドロとしたあの原油が、あたたかいフリースになったりかわいい髪飾りになるのってまるで魔法みたい。 
 
美味しいお菓子や、カップラーメンのもとも、自然から。 
小麦も畑で育てるし、チョコレートのもとのカカオは木の実だし、お砂糖はサトウキビや砂糖大根ってビートとも呼ばれる畑で育てる野菜から作るのよ。 
大滝は冬になると、国道をビートを満載したトラックが通ります。伊達に製糖工場があるからです。 
カーブの遠心力に耐えられず、よく道路わきにごろっとビートが落ちています。 
あれが、みんなが大好きな甘~いお砂糖のもと。 
 
風邪をひいたりお腹を壊したときに、 
お世話になる薬のもとも、自然から。 
最近自然ブームで流行りの漢方薬の風邪薬、葛根湯の成分は、昭和新山周りに良く生えている、木に絡みついてのびる葛の根っこ。葛湯になるあれです。 
チンピ、といわれる漢方は、みかんの皮。 
ね、みんな自然のものでしょ。 
 
ずっとこうやって育ってきた子供たちも、 
小さい頃は疑問に思わなかった暮らしも 
学校に入って一般との違いを経験するごとに 
うちは普通じゃないと思うようになり、 
反発、反抗することも多くなる年ごろ。 
てんねんや、かくありき。 
 
うちが普通じゃなかったらじゃあ何が普通? 
 
うちは自然で他は自然じゃない? 
 
そんなことない。 
みんな自然でみんな普通。 
普通って幅広いし、一言ではいいきれない。 
自然だって、どんなに自然とかけ離れているように見えても、大もとをたどれば全部やっぱり自然。 
 
どんなに形が変わっていても。 
どんなに人の手が加えられていても。 
 
田舎暮らしを始めたころは、 
見た目にとらわれていて自然と不自然があると思っていた私。 
 
自然に囲まれた12年の暮らしの中で、一番の収穫は 
不自然なんてないと体験をもって教えて戴いたこと。 
 
不必要なことなんて何もないこと。 
無駄なことなんて何一つないこと。 
 
全部必要。 
全部大切。 
みんな必要。 
みんな大切。 
 
今までのなにもかも。 
これからのなにもかも。 
 
やっぱり感謝に行き着いてしまう、 
これも自然なこと。 
 
朝から長く長く想いが出てきたので書いてしまった、 
これも自然なこと。 
 
さ、これから楽市の仕込み。 
美味しいお菓子、つくろう。 
みんなが食べて、しあわせな気持ちになったら 
私もしあわせ。 
 
色々あるけど、 
やっぱりてんねんやでよかったなと感じる 
今日この頃です。 
コロナ応援10%offセール中
てんねんやの敷地は 
巨樹の残るパワースポット 
 
 
この地で育った酵母で熟成し焼きあげた天然自然なお品たち 
 
 
 
大切な方への応援、お見舞いに是非どうぞ 
 
https://www.creema.jp/c/vigan-tennenya 
てんねんやはこんな人
てんねんや
てんねんや
・奥洞爺の山の中でのぱん屋 
 
・自家培養酵母×植物 
 
・敷地内はパワースポット×巨樹の森 
 
・歌も歌うらしい 
 
・ご当地ソングもあるらしい 
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