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[2011.09.14]
■♪秋の夜長はクラシックで(2)~「のだめ」で知られたあの曲(試聴付)。
かなり涼しくなってきましたので, 
音楽鑑賞の持って来いの季節となりました。 
(特に暑がりの私には…)。 
 
今日はベートーヴェンの交響曲の名演を紹介したいと思います。 
 
ベートーヴェンというと, 
「英雄」,「運命」,「田園」,「合唱」と, 
タイトルの付けられた曲が良く聞かれますが, 
「あまのじゃく」のわたしは,名前のない4番と7番が子供の頃から好きでした。 
(何というかわいくない子供…)。 


ですが,アニメで「のだめカンタービレ」が始まり, 
突如として人気が出たのが, 
ベートーヴェンの交響曲第7番です。 
一昨年,去年は日本中の演奏会でこの曲が取り上げられました。 
 
この7番の名演と言えば,カルロス・クライバー(1930-2004)指揮,ウィーン・フィルハーモニーのスタジオ録音盤が有名です。 
このカルロス・クライバーという指揮者は, 
わたしと同様,いや同列にすると恐縮ですが, 
「あまのじゃく」の代表格的な指揮者です。 
まず,指揮者という仕事を自ら選んだにも関わらず, 
ドタキャン多数,録音嫌い,またレパートリーが極端に狭いので有名です。 
交響曲第4番のCDジャケットの 
解説では,彼自身,「録音はホラー(恐怖)だ」と明言しています。 
 
また,コンサートでも,ホールのモニター用にステージ上にぶら下がっているマイクを撤去しないと, 
リハーサルすら拒否をしたという逸話も残っています。ちなみに撤去に手間取ったので,彼は激怒して帰宅し,その日のコンサートはキャンセルとなりました。(実際,彼の演奏に限らず,このぶら下がったマイクから録音されたものが流出し,海賊盤で多数出回っています)。 
 
彼はウィーン・フィル恒例のニュー・イヤー・コンサートを,1989年と1992年に指揮していますが, 
キャンセルを恐れた主催者側は,本来は収録しない, 
ニュー・イヤー・コンサート前日に行なわれる, 
オーストリアの軍関係者を招待して行なわれる 
「ジルベスター・コンサート」を(キャンセルに備えての予備のため)カメラリハーサルとして録画するという念の入れようでした。 
ですので,彼のコンサートはいつもチケット完売, 
彼がステージに登場しただけで拍手が鳴り止まず, 
それを無視して,彼が指揮棒を振り下ろすというのが,恒例となっています。 
 
話が逸れました。交響曲第7番は, 
「舞踏の聖化」と呼ばれており, 
そのリズミカルな旋律は,一度聴いたら忘れられない…と個人的には思っています。 
と言うわけで,クライバーの指揮も, 
さながら上級の社交ダンスのような流麗な姿です。 
来日公演の様子をYOUTUBEで見ることができます。 ちなみにこの日の演奏会はカーテン・コールがいつまでも鳴り止まず, 
演奏会終了後,楽団員がいなくなった舞台にクライバー一人現れ,舞台下で聴衆一人一人と握手するというサプライズがあったとのこと。 
そういう演奏会に行ってみたいものです。 
 
彼のベートーヴェンの交響曲のレパートリーは, 
4,5番「運命」,7番の3曲のみで,晩年は, 
4,7番しか演奏しませんでしたが, 
彼の人間らしさを感じさせる1枚のCDがあります。 
恐らく彼の人生の中で唯一と思われる,6番「田園」を演奏した際の83年のライブ盤です。 
これは,彼の息子さんに「誕生日におまえの好きな曲を演奏してやる」と言ったところ, 
てっきりレパートリーの中から言われると思ったら, 
この「田園」だったということです。 
慌ててウィーンの図書館で,ベートーヴェンの直筆譜を研究し,コンサートに臨んだとのこと。 
「天才」,「カリスマ」と呼ばれ,ふらっとステージに現れ,気ままに得意の曲を演奏しているようなイメージが彼にはありましたが, 
実は自分の納得した曲を,万全の環境でしか演奏しない,できないという,彼の「生真面目さ」が現れたエピソードです。 
このCDも息子さんが大事に持っていたカセットテープから, 
録音が20年を経て発売されたものです。 
音質はイマイチですが,クライバーの人間臭さを感じる名演です。 
7番と合わせて探してみてください。 
アマゾンで入手可能です。  
他にも,録音嫌いだったにも関わらず,ツアーの際には,お忍びで各国のレコードショップを訪れ, 
自身の海賊盤や,同じ録音嫌いの指揮者たちの海賊盤を購入し,コレクションしていたというチャーミングな?一面も持ち合わせています。 
 
済みません。長くなってしまいました…。 
 
 
《業務?連絡》 
こちらにはあまり仕事のことは書きたくなかったのですが,最近,足の「冷え」と「むくみ」の症状を訴える方が続出しています。あまりに多いので,「関連情報」に詳しくその原因や対処などについて書きました。関心のある方はご覧になってみてください。「関連情報」はこちらから。
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▼コメント(10)
名前:足揉み  2011.09.19 21:24:54
daisukeyさん。  
いつもありがとうございます!  
「正常」どうし?お互いがんばりましょう。 
名前:daisukey  2011.09.19 20:44:46
>そういう方々の共通点は,  
>「自分は全く正常だと思っていること」  
 
全くもって同意。  
 
変な人に限って自分でなく周りの方が「変わっている」  
とのたまうのであります。  
そういう僕もきわめてノーマルと思っているわけで・・・笑  
 
よろしくお願いします。笑  
 
名前:足揉み  2011.09.17 20:17:35
daisukeyさん。  
こちらもありがとうございます。  
こだわりのある人がいらっしゃるのを知り,  
安心しました。  
わたしもそうなのですが,  
そういう方々の共通点は,  
「自分は全く正常だと思っていること」ですね(笑。  
家族に愛想を尽かされる,  
と言うのか相手にされない,  
と言うのか,適当にあしらわれるようになるのも,共通点かも。  
 
今後ともよろしくお願いします。 
名前:daisukey  2011.09.17 18:15:06
いやぁ・・・・汗  
僕はまったくもって「足揉み」さんのような職人気質ではないのですよ・・・。  
僕はむしろ典型的な「飽き症」の男で、ある程度のところまで行くと、すぐに今やっていることのその先を勝手に見越してしまって興味をなくすのです。つきあって来た女の子もずっとそうでした。もうわかったような気分になって(決してわかっていないのだが 笑)。  
ま、それぞれの性格ですからしょうがないですね。  
だから本当にいろんなこだわりを持ってそれを追求するプロ指向のみなさんを僕は本当に尊敬します。  
そしてこの地域にもそういう方が結構いるのですよね、これが。  
ちょっとマニアックで変わり者だけど妥協せずに頑固、それですごい光るものを持っている人たちが。  
そういえば、むしゃなびブログやっている人たちにもそういう人たちが多いなあ。Solus, れんのRietty, そしてホテルマンの磯辺君などなど・・・。  
それと忘れてはいけないのが、9月からFMびゅ~で番組持っている大島直行先生(伊達市噴火湾文化研究所所長)。  
みんなかなりの変わり者ですが、すっごい魅力的な人たちです。僕の保証付きです。笑  
 
名前:足揉み  2011.09.16 08:13:15
daisukeyさん。  
コメントありがとう。  
きっとdaisukeyさんもわたしも,  
今の仕事や趣味など,  
「異常」と言えるくらいこだわっていると思います。  
少なくとも平常心ではいられない。  
幾らでも時間や労力を割く。  
そのことを惜しまない。  
それを芸術に注ぎ込むと「芸術家」になり,  
仕事に注ぎ込むと「職人」になるのではないでしょうか。  
そして「爆発!」する?  
岡本太郎さんは,わたしの敬愛する人の一人です。  
完全に「ONE&ONLY」です。 
名前:daisukey  2011.09.16 06:40:24
世間から「異常」と見なされた方がなんでもできる。  
そういう制限のない自由さこそが芸術のエネルギーなんでしょうね。  
岡本太郎も人に構わず「爆発」していたのでしょう。笑 
名前:足揉み  2011.09.14 11:18:02
daisukeyさん  
再びサンキューです。  
語弊があるのですが,  
「正常」と「異常」のボーダーがあるとすると,後者のラインを超えてしまった芸術家なのかも知れません。 
名前:daisukey  2011.09.14 10:48:38
ほんとですね。  
音楽は感情の表現で理性ではないと思うのですが、  
そのことは芸術全般の本質ではないかと。  
クライバーは音楽家というよりも芸術家という方が  
しっくりくるかも? 
名前:足揉み  2011.09.14 08:52:59
daisukeyさん。  
ありがとうございます!  
わたしは音楽と映像は切り離して味わうタイプなのですが,クライバーは別格です。  
YOUTUBEの映像は,聴衆の拍手の音がブツギリにされていて残念…。  
颯爽としていて,  
わたしたちがイメージする,  
「指揮者」そのものですね。 
名前:daisukey  2011.09.14 08:12:05
すごいですね、この人、指揮も・・・・。  
知らなかった。 

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中国足心道足揉み伊達療術院
中国足心道足揉み伊達療術院

わたしのプロフィールです。

↓↓ 

昭和40年,豊浦に生まれる。

幼少時代を大滝,伊達,室蘭で過ごす。

神奈川,札幌で,印刷,デザイン関係の仕事に従事。

平成13年,健康の大切さに目覚め,中国足心道療術院会員となる。

その後,マレーシアにて3年間居住,マッサージの修行。

帰国後,再び当地に開院。

 

唯一無二の趣味は音楽。

2011年,知る人ぞ知る(知らない人はだ~れも知らない)夭逝のジャズ・ピアニスト,ソニー・クラークの完全コレクションを達成する。

 

上の写真はソニー・クラークの歴史的な名盤「クール・ストラッティン」(1958年)。

ジャズ喫茶華やかかりし頃,このレコードが掛からない日はなかったことでしょう。

「クール・ストラッティン」とは英語で「気取って歩く」,「軽やかに歩く」と言う意味があります。

皆様がこの女性のように町を軽やかに歩けることを願いつつ,わたしは一生懸命皆様の足を今日も揉み続けます。

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