■「風邪は万病の元!」というお話。
先週,足揉みをさせていただいた患者さんのお話です。 もう何年も毎週通ってくださっている方なのですが,
いつもと
「足の反射区」の感じがおかしい…。
今まで,あまり反応のなかった「心臓」や「胃」の反射区が固くて,ご本人も痛そうに顔をしかめます…。
容易に想像できるように,
「心臓」+「胃」に負担をかけるもの=「ストレス」
なのですが,プライベートなことはあまり聞かないようにしているわたしは,その日も,
「いつもよりも余計に回しています」
染之助・染太郎的な感じで足を揉んでいきました。
しかし,心配になり,両足の指圧を終える間際に,
「今日は『心臓』と『胃』の反応が強かったですね」
と言うと,
驚きの答えが…。
「実はうちの主人が倒れたんです」
わたしは,「え!『脳』ですか?『心臓』ですか!?」
と思わず言ってしまいました。夕食の際にご主人に声をかけると,
反応がなく,意識が薄れた状態で倒れており,
救急車で,室蘭の病院に搬送されたとのこと。
ご主人はかなりの高齢で,若干体調を崩していることを聞いていましたので,
思わず心臓発作か脳内の出血で倒れたのかと思ってしまいました。
9月は急に気温が下がるので,この2つの原因で倒れる方が,
一年のうちで一番多いそうです。
ですが,考えてみると,
そのような重篤な状態のご主人を置いて足揉みに来ていただけるはずがありません。
その答えが意外…。
「実は風邪だったんです」。
二度の驚き。「風邪ですか…」。
お話によると,ご主人は,風邪かと思うと,すぐに市販の風邪薬を飲む習慣があり,
置き薬がすぐに「空」になってしまうそうです。
風邪薬はCMでも最後のテロップで強調されますが,
「風邪の諸症状の緩和」をするお薬です。
大半の薬に共通している薬ですが,あくまでも対症療法であり,
症状が緩和されている間に,自分の治癒力,体力,免疫力で風邪は治ってしまうのです。
ですが,高齢になってきますと,諸症状の緩和で安心してしまい,治ったような錯覚を受け,
無理をしてしまい,今回のようなケースになることがあるようです。
室蘭の病院では,脳,心臓,肺などのすべての検査を行ない,異常がなく,
若干の発熱などの風邪の症状が見られたので,
点滴が施され,その日のうちに帰宅できたそうです。
幸い,倒れた際に,どこに体をぶつけることもなく,外傷もありませんでしたが,
そこまで含めて考えると,命取りになりかねないケースだなと思いました。
幾つかの教訓が含まれていると思います。
■お薬とは上手にお付き合いして…。
■無理をせずに早めに病院へ…。
■そしてやはり「風邪は万病の元」だということ。過信をせずに予防に努めることが大切かと思います。
どんどん寒くなりますので,皆様も風邪の予防に努めてください。当院の説明はこちらから。
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