■わたしのあまのじゃくなオーディオ機器たち(2)
先日紹介したマッキントッシュのアンプ「C24」の記事にはかなりの反応がありました。
ありがとうございます。このアンプについての問い合わせや,
他は何の機種を使っているのか?
などご質問をメール等でいただきました。
マッキンのアンプですと,
通常はC22かC26を選ぶのが,
「常識」ですが,
あまのじゃくのわたしがC24を選んでしまった経緯は,前の記事に書きました。
と言うわけで今日は「あまのじゃく」パート2ということで,パワーアンプをご紹介します。
機種は,「EUMIGのM-1000」です。
EUMIGというメーカーはご存知のない方が多いでしょう。ドイツ語で”オイミッヒ”と発音します。
1900年代初頭からラジオなどを生産し,1960年代から70年代は特に8ミリカメラで一世を風靡したメーカーで,今も自主制作映画を取る方たちから,熱烈に支持されているオーストリアのメーカー(のようです)。
今年は,大ヒットした「スーパー8」というスピルバーグ製作の映画でも使用されていました。
少年たちが使用している8ミリカメラと実際に映像で使われたカメラです。70年代後半,VHSの登場と共に衰退し,独特のカセット技術を活用し,高級カセットデッキなどを発表するも,時代の波には勝てず,80年代初頭に消滅したようです。
その高級カセットデッキに合わせて作られたのが,
このパワーアンプ,M-1000です。
最初はEUMIGというのが読めず,
韓国か中国のメーカーかと思っていました。
ユーミンか?と思ったらYUMINGでしたね(笑。
ヤフオクでも認知度が低いため,メンテナンス済みのものが,
捨て値で放置されていました。
しかしよく調べると,このアンプは日本語が誇る
LUXMANがOEM生産しています。
内部構造や公表されているデータは,
LUXMANの名機,5M20,5M21とそっくりです。
5M20,5M21はオークションでも中古屋でも,高値で取引されており,わたしは手を出せません…。
恐らく5M20(から若干安価に仕上げた)中身に,EUMIGの外見をかぶせたのではないでしょうか。
端正な顔立ちです。
80年代の初頭のオイミッヒ消滅に伴い,
日本国内に行く当てのない在庫が残り,
LUXがやむを得ず100V仕様に改造して発売したようです。
このアンプ,この顔立ちからは想像できないほど,
重いです。恐らく25キロ前後と思われます。
巨大と言ってもいいトランスが使われているようです。
LUXMANに問い合わせたところ,
この機種も純正でメンテナンス可能ということです。
さすが天下のLUXさんです。
マッキンとの相性ともなかなかで,
「濃い」音を奏でてくれます。
特にアナログ・ディスク(レコード)の再生が,
ドンシャリでは全くなく,
中音が張り出した良い音です。
マッキンとの並びはこんな感じです。
あまのじゃく&限られた予算から,
このような苦肉の策的なラインナップとなります。
探すと色々面白い製品があり,
その中から今回のような時代の流れもお勉強できて,
興味は尽きません。
予算は尽きますが…。
近日中にスピーカーなども紹介できればと思います。
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