■夜中に足がつる方へ。原因と対策(1)
足揉みに来られる方で, 「夜中に足がつる」,
という症状を訴える方が結構いらっしゃいます。
寝ていると強烈な痛みで目が覚める。
すると足がつっていて,
痛みが収まるのをじーっと待つ…。
そういう方,結構多いのではないでしょうか。
長い記事になりそうなので,3回に分けてお伝えします。
(1)足がつることの原因。
まず,「足がつる」とは,足の筋肉が突然強い痛みを伴って収縮・けいれんすること。とくに多いのが,ふくらはぎがつる「こむら返り」です。様々な分野のお医者さんが,その原因について言及していますが,その主要なものを幾つか挙げてみます。
1.筋肉の疲労。
とくに運動をしていなくても,日常生活での疲れが積み重なっておこったり、普段と異なる動かし方をしたために足がつる可能性もあります。疲れた筋肉は,通常はゆるむものですが,過度の刺激を受けると強く収縮し,足がつる原因となります。2.(とくにふくらはぎの)血行不良。
筋肉の冷えによる血行不良も筋肉を収縮させることから,足がつる原因として考えられています。3.多量の発汗による,電解質不足。
多量の発汗などによる脱水状態で電解質(カルシウム,マグネシウム,カリウムなどのミネラル)のバランスが崩れることによるもので,神経や筋肉が興奮しやすくなって足がつる原因になります。4.脊柱管狭窄症,椎間板ヘルニア,糖尿病の症状として。
5.交感神経と副交感神経のバランス。
交感神経は緊張状態で働いてます。いわゆる「お昼の」神経です。対して副交感神経はリラックスした時に働きます。副交感神経は夜から明け方にかけて働きが活発になります。「夜の」神経です。朝起きるときに,副交感神経から交感神経に切り替わりますが,それがうまく行かないと,「足がつる」といった症状に表れます。
また,眠りが浅く,十分に副交感神経に切り替わっていないと,筋肉が緊張状態になり,足がつる原因となりえます。
上記5つの点は,多くのお医者さんが共通して持っている見解です。