■わたしってオタクか!?(試聴できます)。
おはようございます。 ここ数日,天気が冴えませんね。
こういう日は「眠い」です。
さてさて,今日の記事は「わたしってオタクか」的な記事ですので,つまらないかも知れないので,テキトーにスルーしてください。
備忘録に残しておきます・・・。
昨日は所用があり,室蘭に行きました。帰途,ブックオフに立ち寄ってきました。
ここのブック・オフ,たま~にジャズ,クラシックCDの掘り出し物があります。
今回はリー・モーガンの「キャンディ」2013年リマスター盤(ブルーノート75周年マスターワークス=現行盤ですね)を500円で買ってきました。ブルーノート70年の際の1100円シリーズが950円(これはこれで高すぎ)で売っていましたので,値付けのミスかも知れません。
リー・モーガンの「キャンディ」は1957,58年録音のブルー・ノート・レーベルの名盤です。
75周年リマスターは24bit 192kHzリマスタリングで,なかなか音が良いのですが,5年ごとに買い換えていてもキリがないので,ほとんど購入していません。
まあ500円なので買ってみました。
そしてRVGリマスタリング,1988年リマスタリングのものと聞き比べてみました。
ちなみにRVGとは録音エンジニア,ルディ・ヴァン・ゲルダーです。今90代になりましたが現役バリバリのエンジニアです。(このアルバムの録音を担当しました)。
ちなみに1988年リマスターは立てかけてある,「リー・モーガン・ザ・ブルー・ノート・イヤーズ」からです。
これはブルー・ノート創立50年を記念して,2800円で名盤が復刻されたときに発売されたベスト盤です。
1988年は社会人駆け出し安月給時代でしたので,3500円から2800円に値下げしたシリーズが出ただけでかなり嬉しかった記憶があります。
駄耳による個人的感想です。
1988年盤(創立50年):久しぶりに聴いたが,音は悪くない。重心が低く色がくすんだモノクロの写真のよう。
左からモーガン,中央からソニークラーク,右からアート・テイラー(ドラム)と結構くっきりと分かれている。
RVG盤(2008年):レンジが狭く,中央からダンゴになって襲ってくる感じ。ステレオ感はあまりないがこれはこれでリアル。学生の頃,ジャズ喫茶で聴いた音の印象がある。モノラルとステレオを足して2で割った感じ。
2013年盤(創立75年):ワイドレンジで,左からモーガン,中央からソニークラーク,右からアート・テイラー(ドラム)とくっきりと分かれているが,スタジオの奥行きも感じられ,不自然な感じはない。ベース・ラインがくっきりとしている。88年のモノクロ写真に対して「総天然色」という感じ。
総評:最新のが最高・・・と言いたいところだが,そうも行かないのがジャズの面白いところ。意外と1988年盤も好戦。個人的に一番の好みはRVGか。また,1988年から2013年の間のマスターテープの劣化も気になる。劣化を補うためか2013年盤はかなり音に手を加えており,ノイズも少なくなっているが,残念ながら大切な音の成分もカットされているように感じる。
YOUTUBEにUPしてみましたので,環境のある方はオーディオに繋いで聴いてみてください。
1988年盤(創立50年)です。
RVG盤です。(2008年リマスター)。
そして2013年盤(創立75年)です。
CDもいつまで発売されるか分からないこのご時勢。最近の動向としては,アナログ盤(レコード)とハイレゾ,古いメディアと最新のメディアが同時に流行っているのが面白いですね。
そして,ここまでオタク記事に付き合ってくださったそこのアナタ,ご褒美を!
このアルバムから,フランク・シナトラの名唱で有名な「オール・ザ・ウェイ」をどうぞ。
弱冠18才のトランペッターとは思えない,ロマンチックな演奏です。