■オジイサンと呼ばれて・・・
名古屋からプロゴルファーの桑原克典選手の家族と、その友人家族がやって来た。両家族合わせると、子供が5人となる。 彼らは1週間の滞在だそうで、夏休みを自然の中で過ごすのが一番の目的だ。
ところが、今年の北海道は天候不順が続いていて、滞在中は雨ばかり降って外出が出来ないでいる。
遊びに来た子供達の靴
子供達は宿題を終えると、我々のコテージに遊びに来る。
目的は私達が東京から持参している、任天堂のテレビゲームのWiiで遊ぶ為である。
年はみんな小学生なので、元気が良過ぎる。
長いこと小さな子供と接していない私には、少し荷が重い。
入れ替わり立ち替わり、コントローラーを持ってはゲームに夢中になっている。
ゲームに夢中
自分の子供じゃないので、『もう充分でしょう!、そろそろ止めなさい』なんて教育的なことは言わない。
だから延々とやり続ける。
そんな彼らは私のことをどう思っているんだろうか?
よく分からない、遠くの親戚くらいの気持ちか?
彼らが大人になった時に、伊達のことを思い出して、その時に『あの人は誰だったんだろう?』と思うに違いない。
ゲーム画面
そんな彼らは私のことを『タダオさん』とか、『ラーポン』と呼ぶ。ラーポンとはゲーム中での、私のニックネームである。
決して、私のことを『オジイサン』なんて呼ばない。
でも、60歳以上も年が離れていれば、「オジイサン」と呼ぶのが当たり前かもしれないなー。
帰って行く子供達
(おまけの話)
この町にはたった1人だけ弁護士がいる。
無医村ならぬ、無弁護士町を解消する為に、弁護士会から派遣されたHさんである。
町のスーパーで、そのHさんの奥さんと2人の子供達に会った。そこで、『コテージに遊びにいらっしゃい』と誘ったら、ある日の午後にやって来た。
一緒にお茶を飲んだり話をしていたら、大きい方の子供に話かけられた言葉に私はショックを受けたのである。
私に話かけたその言葉は、なんと、『オジイサン』であった。
みんなでジンギスカンを食べる
私はまだ若いつもりでいたので、「おにいさん」は無理としても、せめて「オジサン」くらいは言われたかった。
孫のいる友人達はオジイサンとか、ジジと言われて目じりを下げているのである。
でも、孫のいない私は「オジイサン」は嫌だ。