■秩父サイクリング巡礼の旅
以前よりY君が『秩父34札所参り』をしたいと言っていた。 巡礼をして、亡くなった奥さんの魂を慰めたいらしい。
その心掛けはなかなかよろしい。
私は数年前に秩父34札所巡りを4日間で、全て徒歩で廻ったことがある。久し振りに巡礼の旅もいいかなと思ったが、徒歩ではキツイなーと考えていた。
1番札所 「四萬部寺」
そこで秩父観光協会のHPで調べたら、貸し自転車があると分かった。私はY君に『サイクリング巡礼はどうだ?』と聞いたら、喜ばれてしまった。
健康に留意しているH君も誘って、3人で秩父サイクリング巡礼の旅に出ることになった。
11月15日の午前9時30分に西武線秩父駅に降り立った。近くの自転車屋で自転車を借りてスタートする。
ところが、スタート地点の1番札所が分からない。
途中で何回も地元の人に道を聞く。
秩父の人はみんな親切で、丁寧に道を教えてくれる。
6番札所 「卜雲寺」の巡礼者達
やっと1番札所に到着し、そこから巡礼の旅が始まった。
ところが、2番札所に行く道が、いきなり山道となる。
自転車を引きずりながら、何回も何回も休みながら登る。
「なんで自転車なんか引き上げなけりゃいけないんだ」と嘆く。
2番札所をお参りすると今度は下り坂となり、「自転車っていいねー」と、みんなの態度が急に変る。
紅葉が真っ盛りの秩父盆地を颯爽と走って行く。
紅葉真っ盛りの荒川
行く先々の札所で、バスや自家用車で巡礼をしている集団に出会う。
「あんな楽をして廻ったんじゃ、ご利益は無いよねー」と、小さな声で話す。
天気も怪しくなって来たので、今回は12番札所までとし、次回は13番札所からの出発となる。
どうも3日間で34札所は廻れそうにない。
4番札所 「明智寺」
(おまけの話)
自転車は秩父駅前の観光協会の情報館で借りるつもりでいた。ところが、現地に行ってみたら、月曜日は定休日だった。仕方なく、個人の自転車屋に行く。
そこでママチャリを貸し出された。
店のオヤジに1番札所への道を聞いて、走り出す。
途中でどうも違うような気がした。
持参した地図を見ると、やはり方向が違う。
秩父のランドマーク「武甲山」
(セメントを採るために削り続けられている。)
途中で何回も道を尋ねながら、やっと1番札所に着いたのは私の予想時間を30分もオーバーしていた。
12番札所をお参りし、予定時間の3時に店に戻って文句を言おうと思ったら、その時の店員はいなかった。
店主らしいオヤジに、『自転車の空気が足りなくて、重くてくたびれた』と言うのが精一杯の嫌味だった。
次回は月曜日以外に行って、駅前の情報館で電動アシスト自転車を借りようかなー。