■居ながらにして届く写真
最近は不精になったのか、あまり遠方に行く気が起きなくなった。特に海外は時差と食事と衛生の点で、我慢がならなくなっている。 若い頃は時差や不衛生なんて気にならなかったのになー。
その代りに、遠方の友人達から色々な写真やイラストがEメールで送られて来る。
それを見て、自分も以前に行った「あの頃」を思い出して、懐かしんでいる今日この頃である。
Iさんの水彩画 京都(1)
先日、ロサンゼルスから日本にやって来た女房の従兄のIさんが、日本滞在中に旅行した京都をイラストで描いて送って来た。
水彩画には、写真とはまた違った良さがある。
そこには露骨に全てを記録してしまわないという、いわば日本人の奥ゆかしさみたいなものがあるような気がする。
ミラノらしいが?、フィレンツェか?(Tさん提供)
伊達市のTさんからは、イタリア旅行の写真が届いた。
久し振りに、夫婦でシルバー旅行をしたらしい。
私も40年くらい前に行ったことがあるので、懐かしい写真だ。
京都・高台寺(らしい?)(Iさん提供)
同じく伊達市のIさんは、夫婦で京都旅行に行って、紅葉の写真を送ってくれた。
高台寺のライトアップの写真だと思う。とても綺麗だ。
近くの日本的な情緒溢れる「ねねの道」を散策したくなった。
沖縄からはFさんが、日米合同軍事演習の様子を知らせて来た。南の島の綺麗なホワイトビーチに浮かぶ軍艦の写真である。
そして遠慮がちに、『国を守るために、軍事力のみを優先・強化させる政治。青く静かなサンゴ礁の海には、軍艦はそぐわないのです』と、沖縄の苦しさが書いてあった。
インターネットのお陰で、いまや居ながらにして世界の様子が手に取るように分かる。
でも、それが良いことなのかどうかは、今はまだ分からない。
ヘリ搭載空母型護衛艦(沖縄のFさん提供)
(おまけの話)
WIKILEAKSというインターネットのサイトが問題となっている。
世界中の外交秘密文書などを、インターネット上で暴露してしまうサイトで、各国の首脳が困り果てているようだ。
人は「秘密」というと知りたくなる。
だから「丸秘」なんて赤い印鑑が押してあると、なおさら見たくなる。
それを逆手に取って、みんなに知らせて欲しいことは「丸秘」と書いておけば良いということにもなる。
Iさんの水彩画 京都(3)
尖閣諸島の中国漁船の狼藉も、早く映像を公開しておけば、こんな大騒ぎにならなかったような気がする。
秘密は知りたいが、そうかといって知った後に、『知らなきゃ良かった』ということもかなりある。
だから、秘密とは人によって感じ方が違うので、あまり「丸秘」なんて印鑑は安易に押さないで欲しい。