■昼間から忘年会
11月の後半になると忘年会の話が出るようになる。 現役の時でも、私は酒を飲まないので忘年会は4回くらいの出席で、10回なんて猛者もいたから少ない方だ。
ところが、引退すると忘年会は殆ど無くなる。
また、その年の忘れたいと思っていることも無くなるから、忘年会は必要無いという事情もある。
ニューヨーク世界博覧会会場跡地に今も残るモニュメントの地球儀 (Aさん提供)
私は今年は2回の忘年会がある。
1回目は46年前にニューヨークで一緒に働いた仲間である元バスボーイの集まりだった。
元バスボーイ達は色々なところに住んでいる人が多いので、場所は集り易い銀座となる。
ウェイトレスとして一緒に働いた女性達も来るというので、帰りのことを考えて、昼間からの忘年会となった。
有楽町駅前の年末ジャンボ宝くじ売り場
今年の会場は私がNYに行く前に研修の場所となったニュートーキョーである。
参加者は13名で、当時の上司であったSさんも来た。
彼らとは時々会っているので、いつもの同じ昔話は聞き飽きた。
そこで、最近はニューヨークから帰って来てから後のお互いの色々な話となる。
今回は結婚、離婚に関する私の知らない秘話が多かった。
1回しか結婚をしていない私なんか肩身が狭い。
不況で閉店間際の西武デパート
それにしても、彼らは見た目も若いし、気も若い。
あの時代にニューヨークに行こうと考えるくらいの男達は、どこか違っていたのかもしれない。
こうやって忘年会は終ったが、この年になると、忘年会というのは「その年の嫌なことを忘れる為に開くのではなく、年齢を忘れるために開くようになって行く」のである。
夜の銀座ネオン街
(おまけの話)
さて、銀座の夜の話である。
ニュート−キョーで忘年会を終り、二次会にバー「ダンボ」に行った。
この店は一緒にニューヨークに行ったSさんの経営である。
彼は見たところがディズニー映画のダンボに似ていることから、あだ名がダンボちゃんだったので、店の名前もダンボとなっている。
「銀座で酒を飲む」と言うと、「凄いねー。高いんだろう?」と言われるが、ここは違う。
気の良いマスターが、小さな店を1人で30年も切り盛りして来た男の世界だ。
バー「ダンボ」
久し振りに会ったダンボちゃんも年をとった。
聞くところによると、来年で店を閉めるという。
ダンボちゃんも年には勝てないようだ。
こんな素敵なお店が終りになってしまうのは寂しい。
伊達の人達も、東京へ出張の際は「ダンボ」へ行ってみてね。
(おまけのおまけ)
忘年会の時の写真を送ってあげたら、C子さんが趣味の俳句でその時の感想を送って来た。
*年忘れ 昔の美男 美女集ひ
(の)・・・今もそれなりにの意(笑)
*年忘れ 昔は美男 美女集ひ
(は)・・・今は面影なしの意(笑)
あの時の女性達はみんな美人だった・・・・ような気がする。
今になって思うに、面接重視の試験だったのかもしれないなー。