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[2011.04.06]
■高所恐怖症と閉所恐怖症 
高い場所が極端に弱いという人がいる。 
一方、狭い場所が弱いという人もいる。 
見た目は強そうでも、誰でも弱点を持っているものである。 
 
高所恐怖症の人は、自分が高い場所にいるのが怖いだけでなく、他人が高い場所にいるのも怖いのだから可笑しい。 
 
伊達市のXさんと一緒に高い場所に行ったことがある。 
 
マンションの下の交差点 
 
彼は私から少し離れて、『橋本さん、そこは危ない』と叫んでいる。 
私は、『景色がいいから、こっちに来ない?』と言うと、彼は地面を這って恐る恐るやって来た。 
いつもは強そうなXさんの弱点を発見してしまった。 


私達が引越した先は58階建てのマンションである。 
そこの41階を購入して引越して来た。 
角部屋のリビングの足元まであるガラス窓からは、2方向が丸見えである。 
 
清澄通り 
 
窓は開かないので、私は窓際に寄っても平気である。 
殆どのビルが私より下に見える。 
このマンションの高さは193.5メートルあり、東京で一番高いマンションだそうだ。 
 
ここに伊達のXさんを呼びたい。 
そして、彼が這って窓際まで行く姿を見て、私は『男なら、立って眺めたらどうですか?』と、言ってみたい。 
 
真下の新島橋 
 
下から見上げるのは首が疲れるが、下を見下ろすのは楽だ。 
 
高いところが好きな私は、工事中の東京スカイツリーにはよく行く。完成したら一番上の展望台に行って、東京の街を見下ろしたい。 
 
築地市場を見る 
 
(おまけの話) 
今まで誰にも話したことはないが、実は私は閉所恐怖症である。それはかなり大人になってから気が付いた。 
 
ベトナムに行った時のことである。 
その時に観光コースにあった、ベトナム戦争時のベトコンの掘ったトンネルに入った。 
 
大人がやっと1人入れるくらいの穴で、そこを這って行くのである。前方に明りが見えたが、出るまで息苦しくて恐怖感に襲われた。 
 
浜離宮の菜の花畑を見る 
 
エジプトに行ってピラミッドの中に入った時のことである。 
棺の置かれている石室を見る為に、暗いトンネルを中腰で進むのだが、この時は照明が壊れていて真っ暗な場所があった。そこを通り過ぎるまで、私は恐怖心で一杯になった。 
 
高いところは平気なのだが、狭いところは全く駄目である。 
だから、もし私に秘密を白状させようと思うなら、狭い場所に入れればすぐに吐く。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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