■計画停電
停電という言葉を聞くと、私の世代は懐かしく感じてしまう。 福島の原発事故により電力の供給量が足りなくなり、東京電力の管内の利用者は強制的に計画停電をさせられている。
私の住む場所は日本の中枢機関が集中している中央区なので、幸いに計画停電地域からは外されている。
そこで、郊外に住む友人達に停電に付いて聞いてみた。
消えた信号(O君提供)
千葉県に住むO君からは、『電池式の電灯やローソクがあっても、実際はテレビを見ることもインターネットも出来ないので、そんな時は仮眠を取るのが一番だと結論を得ました』。
更に、『寒さしのぎには、ヨットマンの堀江謙一さんに教えてもらった方法ですが、ウイスキーをホットウイスキーにして飲み、ウイスキーの空き瓶に熱湯を入れて湯たんぽにするのがベスト』。とあった。のん兵衛のO君らしい話だ。
暖炉で暖まる(M君提供)
山梨県のM君は、『暖を取る為に、電気を使わない石油ストーブを買いに行ったのですが、売り切れでした。よくよく考えたら、家に暖炉があることに気が付き、30年ぶりに役に立ちました。』
IHIビルから朝陽が昇る
『蝋燭と暖炉の灯りの中で、ボケーとして考え事をするのも良いものです。この年になると急いでしなければならないことも無く、計画停電はいまのところ何も問題はありません』と、あった。
私の予想ではもっと深刻な情報が得られると思ったのだが、引退オヤジばかりの同級生じゃ、こんな呑気な報告となる。
深刻な報道はテレビ等で十分に届いていると思うので、こんなオヤジの報告もまたいいのかもしれない。
東京タワーへ夕陽が沈む
(おまけの話)
今回の原発事故ではとんでもない数の人達が被害を被っている。
普通は被害を受けると加害者に損害額を請求する。
自動車などはそれを保険でカバーしている。
今回のケースはどうなるのか?
暗くなりかけたレインボーブリッジ
被害額があまりに膨大な金額になると思われるので、全ての被害を加害者である東京電力が補償できるとは思えない。最終的には政府が面倒をみるのだろう。
そうなると、その原資は我々の税金である。
結局は被害者と加害者が同じ人という変なことが起きる。
だから、その時に社長だった男や役員達が退職金をもらったら、私は許せない。