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[2011.09.13]
■空海を覗き見る
東京国立博物館で7月20日から、「空海と密教美術展」が開催されている。 
最近は仏像に興味を持つ人が増えたせいか、仏像に関する美術展は大混雑で、ゆっくりと見ることも出来ない。 
 
仏像彫刻師だけの特別観覧日を設けてもらえると嬉しいと、秘かに期待しているが、それが叶う気配は無い。 
そこでかなり日が経った9月になってから、空いていそうな日を狙って出掛けてみた。 
 
「空海と密教美術」のポスター(東京国立博物館内) 


今回の同伴者は同じマンションに住むSさんだが、仏像にはあまり興味が無いようだ。 
 
私が、『お互いにアチラへ行くのもそう遠くないのだから、今頃から仏さまに親しんでおくのもいいですよー』と言ったら、あまりいい顔をされなかった。 
 
大江戸線で上野御徒町駅で下車する。 
そこからSさんの為に観光も入れて、不忍池に立寄り少し盛りの過ぎた蓮の花を見る。 
 
待ち時間20分の行列 
 
東京国立博物館で入場券を買おうとしたら、「入場は20分待ち」という看板が出ていた。 
ここまで来たら帰るわけにもいかず、炎天下で20分も待つ。 
 
やっと入れた館内はごった返している。 
空海の直筆と言われる書には二重・三重の人垣が出来ていて、よく見えない。 
人と人の隙間から覗くという、なんともバカバカしい見学である。 
 
上野不忍池の蓮 
 
アホらしくなり、先に進み仏像を見る。 
こちらは展示方法も良く、仏像は270度くらいの角度を見られる。 
阿修羅展の時のように、360度にすれば良いのにー、と思う。 
 
Sさんの為に早目に出たら、既にSさんは外で待っていた。 
気の毒なので浅草に出て、神谷バーの向いの甘味処で「氷あずき」を食べてから家に戻った。 
 
上野動物園前のパンダ郵便ボックス 
 
(おまけの話) 
ある日の中央区民カレッジの講座一覧表を見ていた女房が私に言った。 
女房 『仏像彫刻教室があるわよ。近いから行ったら?』 
私   『へー、どんな先生なのかなー?』 
女房 『大仏師と書いてあるわよ』 
私   『それは凄い人だねー。名前は?』 
 
不忍池の蓮 
 
女房 『えーと、榎本と書いてある』 
私   『下の名前は?』 
女房 『宣道よ』 
私   『なーんだー、私の仏像彫刻の先生だよ』 
 
・・・と、いうわけで、私の先生は中央区にまで進出して来た。 
来年の1月に始まる中央区の仏像彫刻教室には、私は近いから助手としてお手伝いに行こうかな?と、考えている。  
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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