■お寺のランチコンサート
我が家の窓から築地本願寺の尖塔が見える。 そこでは時々、色々なイベントを企画し信者を増やそうとしている。
そんなイベントの1つに、ランチタイム・パイプオルガン・コンサートがある。このコンサートは毎月最終金曜日の12時20分から30分間行われる。
築地本願寺正面階段
コンサートを聞くために自転車で出掛けて、昼飯を築地場外市場のラーメン屋で食べる。
何気なく入って注文してから、失敗したことに気が付いた。
こちらはガラガラ、隣の店は順番待ちの長蛇の列だった。
お寺の本堂の一部を仕切って会場とし、500人くらいが入れるような椅子席にしてあるが、その日は400人くらいが来ていた。
本願寺の入口扉
その日のオルガニストは崎山 裕子さんという人であった。
彼女の話では、「曲目を選ぶ時には極力、キリスト教色の無い曲をお願いします」とお寺から言われたそうだ。
そりゃそうだろう。築地本願寺は浄土真宗なんだから・・・・・。
オルガン奏者の練習風景
演奏されたのは5曲で、どれも素晴らしい。
日本の曲も2曲入っていた。
「ソールバン・ボール」という曲は、ダイアナ妃の葬儀の時に使われた曲だそうで、なかなか良い。
パイプオルガンの荘厳な音色が、本願寺の本堂に鳴り響く。30分のコンサートはアッという間に終った。
普通のコンサートと違うのは、最初と最後に司会者の坊さんの合図で合掌をする。
このくらいは無料なんだから仕方がない。
パイプオルガンのパイプ
(おまけの話)
築地交差点を挟んで市場と本願寺は向いあっている。
私が日本語を教えているアメリカ人のKさんと食べ物の話になった時のことである。
Kさんは「寿司が大好きだ。築地市場の寿司鮮によく行く。一番好きなネタはマグロの炙りトロである」なんて、かなり通のようなことを言っていた。
本堂の天井の和風シャンデリア
『日本食で一番好きなものは何か?』と聞いたら、『とんこつラーメンだ。次に好きなのは、トンカツだ』と言っていた。
私とはずいぶん好みが違う。
でも、Kさんの女房は、『トンカツ、ラーメンは健康に悪いから駄目』と言っているそうなので、先日はKさんの女房に内緒で一緒にトンカツ屋に行った。
久し振りに好物のトンカツを食べたKさんは、大喜びだった。