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[2011.12.06]
■天麩羅と紅葉と追分だんご 
マンションに住むXさんは80歳であるが、元気だ。 
でも、この年になると興味の対象が絞られて来て、今は「人生の残り時間の間に、美味しい食べ物を食べたい」というのが最大の希望のようである。 
 
程ほどの値段の美味しい食べ物屋を知っているのは、このマンションでは私ということになっている。 
そこで、時々、私は義務みたいに、グルメとイベントをセットにした企画を立てる。 
 
新宿御苑(新宿門近くで) 


今回は天麩羅を食べて、新宿御苑の紅葉を見る企画だ。 
先ずは新宿の船橋屋で「カウンター天麩羅」を食べる。 
目の前で揚げた天麩羅がカウンター越しに出て来るので、みんな感激である。 
 
暖かい日差しの中で、カップルがお弁当を食べていた。 
 
食後は歩いて新宿御苑に向かう。 
園内は紅葉の真っ盛りで、カメラマンが多い。 
それも旅行社に引き連れられた団体で、オババが多い。 
私より高いカメラとレンズを持っているのが気に入らない。 
 
新宿御苑を出て、「追分だんご本舗」で休憩をする。 
「甘辛だんご」と「あんこのだんご」の2本に、お茶が付いて540円也。 
 
新宿御苑にはモミジは少ないので、赤い葉は珍しい。 
 
私以外の4人はシニアパスという、東京都が発行した都営交通に無料で乗れるパスを持っている。 
だから、今回の企画は、「天麩羅屋」、「入場料」、「追分だんご」で、1910円という格安パック旅行だった。 
 
私の他の4人は新宿御苑では、あまり見物をしないで休んでいた。 
「(花)紅葉より団子」ということか? 
 
大木戸門近くの見事な銀杏林 
 
 
(おまけの話) 
同じマンションでお付き合いしている人にも、色々な人がいる。 
豊かな人もいれば、そうでない人もいる。 
中には奥さんに財布の紐を締められて、お小遣いがあまり無いジジイもいる。 
 
今回の企画でも、前回の企画からの期間が短か過ぎた為に、お小遣いが無い人がいた。 
 
孤高の1本桜? 
 
仕方ないので、私とSさんで補助をしてあげた。 
こういうのも、援助交際というのだろうか? 
 
その代りに、私から色々と頼み事をすることで帳消しとする。 
マンションというのは一戸建てと違い、ずいぶんと経済状態の違う人が住んでいると知ったのである。 
なにしろ7000人も住んでいるからなー。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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